さだめ少女のおはなし【AtR】 (ページ2)

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＊you（10）ページ2

私、Aには…仲良しな男の子がいます。

『おーいっ、真冬ー先生に頼まれた配布物、配ろー』
「わかったーちょっと待ってー」

この人です。相川真冬くんといいます。
私はクラスの副委員長、そして真冬が委員長で、よく一緒に仕事をするうちに仲良くなっていきました。

「ふぅ、なんとか次の授業までに配り終えられたね」
『そうだね、いつもありがとう』

「急にどうしたの？」と真冬は笑いながら私に言う。それと同時に鳴ったチャイム。

_別にいいじゃない。いつもお世話になってるんだし。お礼の1つや2つくらいしたって。
なんて、ツンツンしちゃうのは私らしくないな。

そう、真冬は私の知らない私を顕にしてくれる天才なのだ！それくらい私にとってはいろいろな感情を教えてくれる大事な人なのだ！

もしかして真冬くんのことが好きなんじゃないの？なーんて思ったそこのあなた！！

ざーんねん、真冬に対しては一切恋心なんてありません！！

確かに好きだよ？でも、真冬に対しての好きは友達としての好きだと思ってる。

恋なんて、少女漫画でしか読んだことないけど…もっと大人なものなんじゃないかな？そんなの、小学生にはまだ早いよ。

でも、恋かぁ、早く大人になって恋愛したいなぁ…

_______________この時、無邪気で純粋な私は、そのたった一つの願いが自分と…他人の未来までもを変えてしまうなんて、思っていませんでした。