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元太のいる病室に戻ったら

すやすやと眠っていて、

寝顔を眺めていたら目を覚ました。




「…かいと?」


「おはよう、元太」


「おはよ…」



リクライニングさせたら、自ら腰を起こした。




「いいよ、そのままで」


「あ、うん…ありがと…」



ベッドに沈んだまま、俺の方を見た。




「怒られた?」


「すげえ怒られた」


「マジか…俺の出る幕なかったか…」


「元太は寝てて正解」





それから、俺らはたくさんの話をした。

離れていた時間を埋めるみたいに…


夢中で話した。



俺は、たわいも無い話を夢中でして……



タイミングを見計らって、

なるべく自然に……元太の様子を伺う。


絶対に今日これだけはして帰るって決めてるから。





「元太」


「んー?」


「あのさ」


「うん」




「…みんなのこと」




「…うん」



「みんなも…すごく心配してる」




俯いた元太に胸がざわつく。



俺らに感じてる申し訳なさ、みたいなものが

少しは薄れてればいいんだけど……



「みんな、元太に会いたいって思ってる」



「………



俺も…会いたい」



「…わかった、みんなにも伝えるね?」


「うん」



強張った表情をほぐしたくて、頬っぺたを摘んだら、

冗談混じりに怒られて仕返しされた。



元太、

元太は笑ってる顔が一番似合うよ。

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作者名:おもち | 作成日時:2021年10月1日 10時

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