NEWSくんのおはなし。 (ページ11)

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「小山がこんなに苦しんでたのに、気づいてやれなくてごめんな。」

申し訳なさそうな顔をするシゲ。

涙が出てきそうで、首を横に振るので精一杯だった。

「このゴミさ、俺が捨ててくるよ。あんまり外出たくないだろ？」

「ほんと…？色々とごめん。」

「ずっと昔から一緒だったじゃん。今更遠慮とかするなよ。小山は俺が守るから。」

「ほんとに大丈夫？」

「うん。いつまでもシゲにいてもらう訳にはいかないし、もう今日は俺外には出ないし。ありがとね。」

「うん、何かあったらすぐに電話しろよ。あともう誰が来ても開けるなよ。鍵閉めて、あとチェーンもしとけよ。」

「うん、わかった。」

大袈裟な感じもするが、俺のことを心配して言ってくれている訳だから嬉しい。

じゃあね、と手を振って見送る。ドアが閉まる直前にシゲはまた「鍵閉めろよ。」と言った。

言われた通り鍵を閉めて、チェーンもかける。

そのあとはお風呂に入って、明日も朝から仕事だったから眠ることにした。