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「僕の兄弟みんな見分けつかないくらい似てるんだ。だから1人そういうのに絡まれると他の兄弟が間違えて襲われたりするんだよね。」
「へぇ…。」
「だからもし絡まれたら、絡んできたやつの写真とか撮って兄弟全員が把握しておくんだ。そうすれば絡まれる前に逃げれるでしょ?」
「なるほど。」
見分けつかないくらい似てるって何。双子ってこと?
なんにしても自分がやってないのにやり返されるのは確かに嫌だよね。
自衛策ってやつか。大変だなぁ…。
「それにしてもすごいよね!昨日会ったところなのに僕たちの見分けがつくなんて。」
「見分けが付くっていうより違和感があるって言ったほうが正しいけど…。」
「へ〜どのあたりが?」
「うーん…トド松さんはなんかこう、女の子慣れしてる感じなんですよ。チョロ松さんは真逆で、手を握ったとき真っ赤になって軽くパニック起こしてましたもん。」
「あぁ…チョロ松兄さん女の子慣れしてないからねぇ。(クソ童貞だし。)」
「うんうん、なんか可愛い感じだった。」
「可愛い…?あ、そういえば昨日家に帰ってきてからそわそわしてたよ。何かあったの?」
「ん?んー…あ!明日会う約束したけど…それかな?ランチしてこの街案内してくれるって。」
「へー…あの兄さんがねぇ…。ていうかAちゃんこのあたりの人じゃないの?」
「私は少し前にこっちに引っ越してきたんだ。」
「そうなんだ!僕がAちゃんみたいな可愛い子知らないなんておかしいと思ったんだよね〜。」
お?なんかトド松くんチャラい?
ぼんやりとトド松くんを見ているとすごく自然な流れで手を取られる。
「ねぇ、Aちゃん。」
「な、なに?トド松くん。」
「僕このあと何もないんだよね、家に帰っても兄さん達帰ってないと思うし。1人だと寂しいから一緒にいてくれない…?」
う、か、可愛い…きゅるるんって感じ。断りにくいオーラを出してる。
私これよく知ってるぞ。女子だ…あざとかわいい系女子のそれだ。
あぁ、でも断らないと。バイトあるし…。
「えっと…ごめん、今日このあとバイトだから…」
「えー…そうなのぉ?」
うっ…なんだろうすごい罪悪感…。
明らかにしょんぼりしてる。
これは女子寄ってくるわ。
「あー…えっと、バイト6時からだし少しくらいなら大丈夫かなぁ…」
「ほんと!?やったぁ!」
切り替え早っ!なんだろう、騙された感。
あーあ。バイト前に荷物置きに帰りたかったけど無理そうだな。
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杏月(プロフ) - 雛音さん» こんばんは。ご報告いただいた箇所訂正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2015年12月23日 23時) (レス) id: 9096dccfc2 (このIDを非表示/違反報告)
雛音(プロフ) - こんばんは。呼び方のページでスーパーがスパーになっていますm(*_ _)m (2015年12月23日 20時) (レス) id: d4ce378bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏月 | 作成日時:2015年11月26日 8時