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「そもそもおそ松兄さんとAは知り合いだったのか?」
「さっき知り合ったとこだよ。」
あ、びっくりしてる。
そりゃそうか。
普通さっき知り合ったばかりの人と手なんて繋がないよね。
「そうそう。俺がナンパした!」
「はい、ウソ。なにドヤってんの?勝ったんだから約束通りお金返してよ?」
「ちぇー。チョロ松、お金貸してー。」
「あんた最低だな!?Aちゃんもなんで簡単にお金貸しちゃったの!?」
「私が払わなきゃレジ前から動かなかったし、帰れなかったから…。」
「なんかごめん…。いくらだった?」
「350円だけど勝ったから700円ね。」
「なんで2倍!?それにその買ったとか負けたとかって何?」
「ゲームしてたの。どっちが早くに手を離すかってゲーム。」
「俺が買ったらその350円はAの奢りで、」
「私が買ったらおそ松くんが倍にして返すっていうルール。」
「なにそれ…。」
チョロ松くん呆れてる。
うんうん。わかるよ?
私も最初この人何言ってんだろうって思った。
「なにそれ!いいなー、僕もやりたい!」
「俺も俺も!!」
「お前らじゃ無理だろー。」
「おそ松兄さんは負けたんだから黙ってて!Aちゃん、次は僕としよ?」
「やだよー。あれかなり恥ずかしいんだって!」
「はぁ!?全然そんな感じじゃなかっただろ!」
「そう見えないようにしてるだけ!」
「だいたいズルいんだよ。ずーっと敬語話してたくせに急にタメ口でグイグイくるしさ?名前だっておそ松さんって他人行儀だったのにいきなりおそ松くんって呼ぶし…。」
「やだなー。私はおそ松くんにお願いされたようにしただけ。何か間違ってる?」
「いや…間違ってはないけど…」
「はい!じゃあこの話はおしまい!チビ太さーん、じゃがいも食べたい。あと卵と大根、餅巾着持ち帰りで!」
抗議の声を無視して注文する。
前に1回だけ来たんだけど、ここのおでんはすごく美味しい。
明日仕事じゃなかったらゆっくりお酒飲みながら食べれるのに…。
「珍しいな。今日は食べて帰んねェのか?」
「うん。明日朝から仕事だから。」
「だったら無理におそ松のやつに付き合わなくても…。」
「お金をね、貸したの。本当はまっすぐ帰るつもりだったんだけど今返してもらわなきゃ一生返してもらえないと思って。」
「あぁ…。正しい選択だったと思うぜ…。」
「でしょ?」
「牛スジ、おまけしてやるよ。もうちょいかかるから待ってな!」
チビ太さんのそういうところ、イケメンだと思う。
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杏月(プロフ) - 雛音さん» こんばんは。ご報告いただいた箇所訂正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2015年12月23日 23時) (レス) id: 9096dccfc2 (このIDを非表示/違反報告)
雛音(プロフ) - こんばんは。呼び方のページでスーパーがスパーになっていますm(*_ _)m (2015年12月23日 20時) (レス) id: d4ce378bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏月 | 作成日時:2015年11月26日 8時