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#24 ページ24
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繋いだ手のひらは
あの花火大会の日を思い出させた。
ああ、何かデジャヴだ。
映画のあとは、流星くんが行きたいところがあったみたいで。
今はまた車を走らせている。
外はすっかり夕焼けが広がっていた。
「私ね」
「ん？」
運転する流星くんを横目で見ながら呟いた。
「助手席のドライブがすっごい好き」
「なんそれ(笑)運転は嫌なん？」
ははっといつもの柔らかい笑顔が見える。
「嫌じゃないけど…、なんかね楽しくて嬉しい気分になるの」
小さい頃から、お父さんの運転する車の隣に座るのが大好きだった。
色んな風景が見える気がして。
きっと
流星くんと一緒だったらもっと色んな風景が見れるんだろうなあって。
そう思うんだ。
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作者名：ふぇありー | 作成日時：2018年2月8日 1時
