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#15 ページ15
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「Aちゃん」
仕事場へ戻ると中間さんがひょっこり顔を見せた。
合わせる顔が無い。
「ごめんなさい…」
「別にええけど…、何で？」
真っ直ぐ見られるから、目を逸らせなくて。
言葉が詰まる。
「…………」
「今日の夜、仕切り直そうや」
「え…」
「ええやろ？」
ぽん、と私の頭に手を置いて自分のディスクに戻る中間さん。
私は優しい人に囲まれてばかりだ。
「ほんで？流星とは知り合いなんやろ？」
仕切り直しと言って入ったお店はまたオシャレで。
ポイント高いなあなんて。
なんか、中間さんが好きそうなとこだんだん掴めてきた。
注文したお酒を飲みながら中間さんはそう言った。
「……ハイ」
「まあそうやな」
少しケタケタ笑いながら中間さんは話を続けた。
「俺は流星とは幼馴染みたいなもんでずっとつるんでてん」
そうだったんだ。
高校の時、そんなの1度も聞いたことなかった。
私の知らない流星くんがまだ居た。
ほら、やっぱり自惚れてた。
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作者名：ふぇありー | 作成日時：2018年2月8日 1時
