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…にしても、この腕ビクともしないな。








起き上がろうと力を入れてもバタバタ動くのは脚だけ。







これ、腕に力入りすぎてない?

上半身いっこも動かないんだけど



こんなにがっちりホールドしなくても逃げないのに






何回か起き上がろうとするけど

やっぱり動くのは足だけで





『重力』

なんて小さくつぶやくと









…ん?なんか布団揺れてる?








右側が少し震えてることに気がつく。









…絶対起きてる。




都合よく枕で顔隠れてるけど
絶対起きてるし笑ってる!!









『いますっごい、ほくの顔みたいなぁ
…隠れてるからちゅーできない』





試しにそう言ってみると



「…ん、、」




目はつぶってるけど

寝てる感じで、自然な感じで、だけど






要望通り枕から顔が出てきたし。









『松村さーん、起きてくださーい』

「…」





『まつむらほくとさーん、おはようでーす』

「…」



『ほっくーん、おはよー』

「…おはよ」





『起きてたんでしょ』

「ちゅーしてくれんの待ってた」

『…やっぱり』

「ねぇ、してよ」




彼のあざと攻撃を油断して、今回は朝っぱらから真正面に食らってしまった。









「んふふ、きょうもすきー」

『わたしもー』





反撃のように朝から長いキスをしても、満足そうに私を抱きしめるだけ。









「俺の首さわってたでしょ」



『そっから起きてたの?』




「Aの好きが聞こえたから起きた」


『寝たふりしないでよ』




「Aに触ってもらうの好きだし


俺が起きてないと思ってる時のAの顔、

可愛すぎてずっと見てたかったし」








彼は最近私を本気で落としにかかってる。







毎日毎日じわじわ小爆弾をせっせせっせ放ってくるから、その度にかわしてたのに






『わたしの顔見れたの?』


「盗み見てた」


『気づかなかった』



「した日の朝のAはいつも以上に可愛いことしてくるから


Aより早く起きて、早く好きになってもらおって思いながら見てるの」






…あの日から距離が近くなったのは否めないけど。。




だけど恋愛感情は持ってない。

…申し訳ないけど、まだ







だから北斗のその言葉に、笑い返して足を絡める







こうすると




「なぁに」

ほら、幸せな目をして微笑んでくるから





少しだけ、





モヤモヤが消える気がするの。



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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます! (2021年5月3日 17時) (レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れんり。 | 作成日時:2021年2月26日 23時

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