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耐えられずに吹き出すと北斗はチラっと私の目を見たあと
｢
……欲を言うと、俺だけがずっと特別でいたい
欲を言うと、俺のいる毎日が当たり前になってくれればいい
欲を言うと、それでいつか落ちてくれればいい｣
『…おぉ』
｢好きなんだもん
どうやってでも手に入れたい｣
なんて、目の前にしゃがんで指を絡めてきた
-
『…本音を言うと』
真剣に話したくて、その指を離すと
｢うん｣
悲しそうに私を見上げてから
｢本音？｣
そう聞き直す。
『…私は狡い人間だから、、
その関係はいいなと思ってきちゃってる』
｢！｣
『性格上、すぐ思ったことを言っちゃうし。。
だから実際、好きだと思った瞬間
頭でアラーム鳴らして意識して、言葉に出ないように抑えるのは結構しんどい』
｢でしょ？｣
『でもっ、、
でも、応えられるか分かんない、北斗に
少し進んだ関係のままでずっと続くかもしれない』
｢いいよそれでも｣
私の言葉に嬉しそうに即答して
ドスッと横に座り直すから思わず
｢いたっ｣
彼の頬を平手打ちしてしまった
｢なにすんの｣
『自分、大事にしなよ』
｢…A？｣
『……って、まぁ
私が言えることじゃないんだけど
でも
即答なんてありえない。ちゃんと考えて』
目を見開いて、叩かれた頬を触っていた彼は
私のその言葉を聞くと
甘く笑ってから抱きしめてきて
｢そんなの簡単じゃん。
ずっと、なんて続けさせなきゃいい
Aを落とせばいいの｣
頭まで撫でてきた。
『すっごい自信』
｢俺本気だから｣
抱きしめる強さが徐々に強くなってきて
『くるしい、緩めて』
腕の中から逃げようとすると
『きいてる？』
もっと強めてきた
｢俺の提案に乗るって言ってくれるまでゆるめない｣
『北斗優しいからそんな事しないって知ってるも…ちょ』
｢潰すよ｣
『…離して？』
｢可愛く言ってもダメ｣
『潰れる』
｢……ぁ、それいいじゃん
もしこのままほんとに潰しちゃっても、Aが最後に見たのが俺なら
それもありじゃん？｣
『怖、病んでんの？』
｢死ぬほど好きでも、殺したくはないしなぁ｣
本気か嘘か、分かりかねるトーンと強さに
『……わかった
その再構築、のる』
とうとう私はそう口にした
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年5月3日 17時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年2月26日 23時
