._j.t ページ20
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『なに』
｢なんで樹の香水つけてんの｣
『あ』
当の本人は慣れてるのか全く動じてないけれど
｢あからさまにバレたって顔しないでくんない?｣
俺らはこの光景を見ていいものなのか、目を逸らした方がいいのか
視点を定めず取り敢えずキョロキョロしだす
｢いや待って、左側ジェシーじゃない？
は？手首は京本と森本じゃん｣
『因みにくるぶしはこちくん』
｢ー、Aちゃん言わなくていいよぉ｣
｢…聞いてない。
胸張って言うの1回やめれる？
意味わかんない、なにやってんの｣
皿なんかそっちのけで、早口でそう言ったあと
｢お前らも｣
俺らをそれはそれは怖い顔で睨みつけてきた
｢うわバレたじゃん｣
｢Aちゃーん北斗が怖いー｣
『みんながみんな私のドンピシャの香りすぎて好きって言ったらつけてくれた』
｢好きって言ったの？｣
『香りがね』
｢…でも言ったんでしょ｣
『だってちょーいい匂い、ほら』
ビンビン感じる北斗からの嫉妬と殺気を前に平然と対応して
『教えてもらったから今度買いに行くの。
…あ、北斗も一緒に行く？』
北斗の頬が思わず緩むような言葉と笑顔で
｢…そう言えばいいと思って｣
北斗を宥める。
感心の視線を送ってるとAちゃんが
『セーフ』って俺らに笑いかけてきて
その笑顔が可愛すぎてトギマギしてしまうと
｢違う香水、同時に付けんな
喧嘩してるから｣
そんな俺らに気づいてちょっと不機嫌になりながらAちゃんを後ろに隠す。
『だから薄くつけてもらった』
｢まず俺以外の匂いつけないで｣
そう言うと足早に北斗はどこかに行って
数十秒後には
『なにそれ』
｢知らない｣
化粧水で濡らしたコットンを手に帰ってきた
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年5月3日 17時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年2月26日 23時
