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アイス ページ22

『チーノ…』

そのある人物とは、チーノだ。

「お前ら俺の先輩に何しとるん?」

チーノが私の前に立ち、チャラ男Bから守ってくれる。

やだ…イケメン…

「俺の先輩って…彼氏持ちかよ!それならそうと早く言えよブス!」

『は?』

チーノを押し退け、チャラ男Bに近づき、思いっきりビンタをする。そして追撃で股間を蹴る。

チャラ男Bは、変なうめき声を上げながら地面にうずくまった。

『誰がブスだよ。目が見えないの?』

こいつほんとに信じられない。自分からナンパしてきたくせにブスってなんだよ潰すぞ。

そう思いながら後ろを振り向くと、にこにこ笑顔のチーノがいた。

「先輩!アイス奢ってください!」

『さてはそれが狙いで助けたな?』

「はい!」

チーノが人懐っこい笑みを浮かべる。

『いいよ、奢ってあげる。ありがとね』

たとえアイスが狙いで助けたとしても、それで私が救われたのは事実だ。チーノには感謝している。

コンビニに入り、チーノに欲しいアイスを聞く。

こいつ、ここぞとばかりに1番高いの選びやがった。

てか私よりチーノの方が金持ってるんじゃ…?

そんなことを考えつつも、助けてもらったお礼なので、文句を言わずにアイスを買う。

店員さんからアイスの入った袋を受け取ろうとしたが、横からチーノに奪われた。

どうやら、荷物は持ってくれるらしい。

『よかったら一緒に近くの公園で食べない?』

「いいですね!」

2人で近場の公園に向かう。今向かっている公園は噴水があり、夏でも比較的涼しいのが特徴だ。

公園に着いたので、近くのベンチに2人で座る。

「Aさんが買ってくれたアイス美味しいですわー」

『だろうね。1番高いアイスだし』

少し皮肉を込めてそう言う。

ちなみに、私のアイスは1番安い棒アイスだ。

『ねぇ、チーノって何か悩みとかない?』

あの話をするなら今しかない。

「どうしたんですか急に?悩みなんてないですよ!」

チーノは、相変わらずニコニコとした笑みを浮かべている。

『じゃあ、最近泣いたことはある?』

「それは…」

チーノの顔が暗くなり、笑みが消えた。

ビンゴ。

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せい(プロフ) - たぴくんさん» コメントとても嬉しいので、早めに返してしまうんですよねw。需要ありと言っていただけて嬉しいです! (2022年9月12日 18時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - 返信早っ!更新気長に待ちます!後需要ありありですよ! (2022年9月12日 17時) (レス) @page28 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - たぴくんさん» 可愛いなんて初めて言われました…!お言葉とっても嬉しいです!ありがとうございます! (2022年9月12日 17時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - とってお話面白可愛くて大好きです!勇敢で友達思いな主人公ちゃん可愛いー❤更新楽しみにしてます! (2022年9月12日 17時) (レス) @page27 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - ゆず。さん» 需要ありと言っていただけて、とても嬉しいです!その言葉だけで一生頑張れます!ありがとうございます! (2022年9月12日 7時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せい | 作成日時:2022年8月17日 19時

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