約束 ページ17
「その格好では走りにくいだろう？俺が運んでやる」
グルッペンさんが、私を抱えたまま軽々と走る。
やだ、私ってもしかして軽い…？
「安心しろ、お前は普通の体重だ」
『は！？まさか声に出てましたか！？』
「ああ、ばっちりな」
シンプルに恥ずかしい。グルッペンさん殴ったら忘れたりしないかな…
そんなことを考えていると、リムジンに着いた。グルッペンさんの足が速すぎて、リムジンに着くまでに秒だった。
「よし！出発しろ！」
トントンさんが、運転席に座っている黒服の人に指示を出す。
数分後、無事に警察署に着いた。
「警察に説明するのは俺とトントンだけでええわ」
オスマンさんがそう言い、車を降りて警察署に入っていった。なので、オスマンさんとトントンさん以外はリムジンで待機だ。
「ロボロとゾムはこんな気持ちだったのか」
グルッペンさんが不意にそう言う。
「やろ？俺らの気持ちがわかったやろ？」
グルッペンさんの後ろに座っているロボロが身を乗り出し、グルッペンさんの肩に手を置く。
ゾムはゾムで腕を組み、うんうん、と頷いている。
なんの話し？？？？
「A、ありがとう」
グルッペンさんが真っ直ぐに私を見つめる。
呼び方が苗字から名前に変わっているので、前より仲良くなれたのかもしれない。いや、確実に仲良くなれたはずだ。
「俺はお礼になにをしたらいい？」
いつもならなにもしなくていいと即答していたが、せっかくだし、今回はなにか頼んでみよう。
『夏休み、みんなで一緒に遊びませんか？』
私がそう言うと、グルッペンさんが驚いた顔をする。
「そんなんでいいのか？」
『はい、みんなで海にでも行きましょう』
「そんなんでいいなら、ぜひ」
グルッペンさんがニィっと口角をあげて笑う。やっぱり、この人には魔王みたいな笑顔がお似合いだ。
「なんの話しとったん？」
オスマンさんとトントンさんが帰ってきた。
「夏休み中、みんなで海に行くぞ」
「どしたんグルさん？急やな」
「Aの願いだ。叶えるに決まっているだろう」
グルッペンさんがトントンさんにそう返事をする。なんか少し恥ずかしいな。
そのあともくだらない雑談が続き、全員順番に家に帰って行く。私も3番目に家に帰り、自分の部屋に着いた瞬間、疲れからか速攻で眠ってしまった。
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せい(プロフ) - たぴくんさん» コメントとても嬉しいので、早めに返してしまうんですよねw。需要ありと言っていただけて嬉しいです！ (2022年9月12日 18時) (
レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - 返信早っ！更新気長に待ちます！後需要ありありですよ！ (2022年9月12日 17時) (レス) @page28 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - たぴくんさん» 可愛いなんて初めて言われました…！お言葉とっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年9月12日 17時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - とってお話面白可愛くて大好きです！勇敢で友達思いな主人公ちゃん可愛いー❤更新楽しみにしてます！ (2022年9月12日 17時) (レス) @page27 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - ゆず。さん» 需要ありと言っていただけて、とても嬉しいです！その言葉だけで一生頑張れます！ありがとうございます！ (2022年9月12日 7時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せい | 作成日時：2022年8月17日 19時
