検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:45,647 hit

本音 ページ1

「オスマンとトントンから助けてくれと頼まれたのだろう?」

『よくおわかりで』

「それなら、俺のことは心配いらないと言っておいてくれ」

そう言って、グルッペンさんが魔王のようにニイッと口角を上げて微笑む。

やっぱりグルッペンさんに魔王みたいな顔の方がぴったりだ。

『でも、グルッペンさんは嫌じゃないんですか?』

「俺は、権力のある女相手だったら誰でもいい」

『じゃあ、後で絶対後悔しますよww』

グルッペンさんの言葉を聞いた瞬間、思わず笑いが溢れてしまった。さすがにこらえきれない。

「む、なぜそう思うんだ」

『だってw時雨さんの会社大企業ですけど詐欺やってますよwwwあとで絶対逮捕されるwww』

「それ本当か!?だとしたらやばいじゃないか俺!?」

グルッペンさんの焦りようが、更に笑いに拍車をかける。

この人、本当に権力を持ってる女だったら誰でもいいんだなwww

「裏川A!俺のことを絶対に助けてくれ!」

『いいですよww』

そうだ、大切なことを忘れていた。

『言い忘れていたんですけど、グルッペンさん、花園さん退学事件のときに助けてくれてありがとうございました』

「なんだそのネーミングセンス。俺よりひどいぞ」

こいつまじふざけんな。

「あれは生徒会長として当然のことをしたまでだ」

最初の方は私がボコられてるの黙って見てたらしいですけどね。

でも、あのときグルッペンさんが助けてくれなかったら、私の顔面はカッターでずたずたになっていた。

グルッペンさんには本当に感謝している。

『じゃあ、私、スーパーに行くので』

「ああ、また会おう」

スーパーに行くために、グルッペンさんに背を向ける。

その瞬間

「信じているぞ…裏川A…」

そう、グルッペンさんのバリトンボイスが聞こえた。

その声は儚くて、どこか弱気で…いつものグルッペンさんからは到底考えられない声だ。

カレー→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , d!
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

せい(プロフ) - たぴくんさん» コメントとても嬉しいので、早めに返してしまうんですよねw。需要ありと言っていただけて嬉しいです! (2022年9月12日 18時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - 返信早っ!更新気長に待ちます!後需要ありありですよ! (2022年9月12日 17時) (レス) @page28 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - たぴくんさん» 可愛いなんて初めて言われました…!お言葉とっても嬉しいです!ありがとうございます! (2022年9月12日 17時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - とってお話面白可愛くて大好きです!勇敢で友達思いな主人公ちゃん可愛いー❤更新楽しみにしてます! (2022年9月12日 17時) (レス) @page27 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - ゆず。さん» 需要ありと言っていただけて、とても嬉しいです!その言葉だけで一生頑張れます!ありがとうございます! (2022年9月12日 7時) (レス) id: 028c1dba0d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:せい | 作成日時:2022年8月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。