Mafia . 24 ページ27
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メイドの頭を撫でていると、ズズッと鼻を啜る音が聞こえる。
そして、はぁーっと息を吐いてからメイドは俺から離れ、エプロンに付いているポケットからハンカチを取り出して涙を拭った。
「心配しました…、主人様が、このまま、ずっとこのまま、目を覚まさなかったらと思うと、私、不安で、…それに、…っ！！」
メイドが続きを言おうとしたところで、俺はまた、メイドを思いっきり抱きしめた。
『…心配かけた。…ごめんね、だから泣かないで』
「もう、無茶な事、しないでください…
もう、何処にも行かないでください…
って言っても…主人様は、行ってしまうんですよね」
その言葉に、俺は頷くことしかできなかった。
『…ごめんね。でも、俺が行かないと駄目だからさ。俺が行かないと、何も解決しないからさ、
家で俺のこと待っててくれる…？』
抱きしめたまま聞く。メイドは、こくりと頷いた。
メイドが落ち着いたところで、共に玄関に行き、靴を履く。そして、メイドから渡されたコートを着る。
玄関のドアを開けようとしたとき、メイドに呼び止められた。
「…必ず、帰って来てくださいね。
いってらっしゃいませ」
ふんわりとした可愛い笑顔でメイドは言った。
それに釣られたのか、俺も自然と
『行ってきます』
と笑顔で言っていた。
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バタンと玄関のドアが閉まる。
ドアが閉まったのを確認し、さっき落としてしまったタオルを回収するために、主人の部屋へ向かった。
開けっ放しのドア、そして入口に散らばるタオル。
タオルを全て回収し、主人の洗濯物もあれば一緒に洗濯してしまおうと思い、タオルを床に置いて、クローゼットを開けた。
クローゼットを開けると、酷い状態になったコートが仕舞われていた。
このコートは捨てるしかないかな。なんて、考えながらコートを取り出す。ポケットの中に何も入っていないか確認していると、パサりと小さな紙きれが落ちた。
小さな紙きれを拾い上げ、2つ折りにされている紙きれを広げた。
2つ折りにされていた紙きれには、何か書いてあった。主人様には、申し訳ないが、読ませてもらおう。
文章を読み終わると、私の両目はまた涙でいっぱいだった。
コートとタオルを持って急いで部屋を出る。
" 今日の夜は、俺の好きな物いっぱいね "
はい。主人様の好きな物を沢山御用意しておきますね。
side メイド 。
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ミクス - エ？何コノ話？ 物凄くいいですね！私にもこんな文章力があれば…！ ていうか本当に良い話ですね！クズマフィア？変な愛情植え付けられたただのイケメンジャマイカ！ (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 589b89f7ba (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - 白雪?さん» コメントありがとうございます！私もメイドさんとくっつけたいなって思いながら書いてます…← (2018年4月28日 22時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - 、、、もうメイドさんとくっついてよ、、、切ないよ、、、 (2018年4月27日 20時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
?___ニャチャ??*????(プロフ) - おみやさん» 待ちます！！待ちます！！ずっと待ってます!!!!!!!!!!!!!!! (2018年4月5日 19時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - ?___ニャチャ??*????さん» コメントありがとうございます！大好物ですと…！？あ、あ、死なないでください！笑 亀更新ですが気長に待って頂けたら嬉しいです…！ (2018年4月5日 16時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おみや | 作成日時：2013年10月5日 22時
