Mafia . 19 ページ22
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『来たよ。…クソ親父』
そう言うと、クソ親父は眉間にしわを寄せた。そして読んでいた本を閉じ、机の上に置く。
「…何だ、生きていたのか。」
『生きてたよ。あんまり覚えてないけど。』
部下が助けてくれたみたい。と一言付け足すと、更に眉間にしわを寄せた。
" 助け " という言葉は、クソ親父の大嫌いな言葉だ。他にも、嫌いな人は世の中には沢山いるだろうが、此奴は " 助け " という言葉にとても反応する。
そして、その言葉を聞くといつもの様に、俺のことを殴るのだ。
鳩尾のあたりを思いっきり殴られる。
もう殴られるのには慣れたが、痛みには慣れない。慣れたくもない。痛いものは痛い。
鳩尾あたりの痛みに耐えられず、その場に膝をつき頭を床につけるようにして蹲った。
『…っは、…ぁ…ゲホッ、』
「また助けてもらったのか…よかったなぁ？…それで？いつまで、その辺にいるチンピラみたいな部下共と一緒にいるんだ？最近は、クソガキの世話もしているらしいな」
この時、初めてクソ親父に怒りを覚えた。
俺にとっては、とても大切な部下だ。
メイドや執事達だって、とても大切。
そして、クソガキ共も。
心の底からそう思っているか、と聞かれたら、わからないと答えるが。
初めて怒りを覚えたんだ。
間違ってない。大丈夫。間違ってない。
俺の大切な奴等だ。
鳩尾のあたりを抑えながらふらふらと立ち上がる。
『俺は、…俺は、彼奴等と、ずっと…一緒にいるんだよ、クソ親父！！』
そう言って、クソ親父の顔面を思いっきり殴った。
殴られると思っていなかったのか、クソ親父は左の頬を抑えながらふらつき、そして座り込んだ。
少しの間、何が起きたのか理解できなかったのかポカンとしていたが、すぐに顔が変わった。
クソ親父は立ち上がり、俺の方にズカズカと歩いてくる。
そして、俺の胸ぐらを掴んで顔面を思いっきり殴った。
そのまま仰向けに倒れた俺の腹をめがけて踵を落とす。
『…っ！？…ぁっ、…ぉえ"ッ、』
横向きになり、胃液とほんの少しの血を吐き出す。
腹のあたりを抑え横向きになる。すると、横向きになったせいか踵落としではなく思いっきり蹴りを入れてくる。
そして、蹴りを入れながらいつもこう言うのだ。
「私はな、お前が憎くて蹴りを入れているんじゃない。
お前を愛しているからなんだ。」
痛いのは嫌い。
もっと、違う愛が欲しい。
歪んだ愛は、もう要らない。
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ミクス - エ？何コノ話？ 物凄くいいですね！私にもこんな文章力があれば…！ ていうか本当に良い話ですね！クズマフィア？変な愛情植え付けられたただのイケメンジャマイカ！ (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 589b89f7ba (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - 白雪?さん» コメントありがとうございます！私もメイドさんとくっつけたいなって思いながら書いてます…← (2018年4月28日 22時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - 、、、もうメイドさんとくっついてよ、、、切ないよ、、、 (2018年4月27日 20時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
?___ニャチャ??*????(プロフ) - おみやさん» 待ちます！！待ちます！！ずっと待ってます!!!!!!!!!!!!!!! (2018年4月5日 19時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - ?___ニャチャ??*????さん» コメントありがとうございます！大好物ですと…！？あ、あ、死なないでください！笑 亀更新ですが気長に待って頂けたら嬉しいです…！ (2018年4月5日 16時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おみや | 作成日時：2013年10月5日 22時
