Mafia . 16 ページ19
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side おそ松
真夜中、水を飲もうと廊下に出たときだった。
あの、可愛くて優しいメイドさんの大きな声が聞こえた。
何事だ、と思いメイドさんのところへ行くと、Aさんの部屋がほんの少し開いていた。
そっとドアを開けると、涙をボロボロと流しているメイドさんと床で蹲っているAさんがいた。
「メイドさん！！」
勢いよくドアを開けて、部屋の中に入る。
「…っ！…お、おそ松様…しゅ、主人様が…」
「…Aさん…？…メイドさん、そこ代わって」
そう言うと、メイドさんは立ち上がって一歩下がった。
メイドさんがいたところに、しゃがみ込んでAさんの名前を呼んだ。
「Aさん！！しっかりして！！俺だよ！！おそ松！！Aさんの嫌いな六つ子の、クソガキ共の長男様！！」
大きな声で名前を呼び、思いっきり揺すってAさんを起こそうとする。
すると、Aさんは、うっすらと目を開けた。
「…！！Aさん！！」
大きな声で呼ぶ。しかし、目の焦点が合っていない。
『…っぁ…お、そ、…まつ…？』
Aさんを自分に寄りかかるようにして、ゆっくりと上体を起こしていく。
「Aさん、聞こえる？おそ松。六つ子の長男様だよ。」
「しゅ、主人様…！！」
声をかけるが、それに答えない。
何度も声をかけて、やっと話したが、聞こえてる、聞こえてない、の返事ではなかった。
『…ははっ、何だ。…俺、生きてんじゃん…生きて、帰って来れて……よか、っ…た』
それだけ言うと、Aさんは完全に意識を手放してしまった。
生きてんじゃん？
生きて帰って来れてよかった？
メイドさんの方を見ると、またボロボロと涙を流していた。
そして、「主人様…」と小さな声で何度も何度も呼んでいる。
さっきAさんが言った言葉が気になり、帽子やコートを脱がせ、ストールなどを取り、シャツのボタンを外した。
すると、メイドさんがまた小さな声で「主人様…」と呼んだ。今度は嗚咽まじりではなく、焦っているような、動揺しているような感じだった。
「…っ！…Aさん…何これ…どういうこと」
まず、Aさんの首の付け根のあたりに、首輪か何かが着いていた痕があった。次に、身体中にある沢山の痣。
怪我を見たメイドさんは、急いで救急箱を取りに行った。
「Aさぁん…もっと自分のこと大事にしてよ〜。俺、Aさんのこと心配だよぉ」
薄暗い部屋で、1人ポツリと呟いた。
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ミクス - エ？何コノ話？ 物凄くいいですね！私にもこんな文章力があれば…！ ていうか本当に良い話ですね！クズマフィア？変な愛情植え付けられたただのイケメンジャマイカ！ (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 589b89f7ba (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - 白雪?さん» コメントありがとうございます！私もメイドさんとくっつけたいなって思いながら書いてます…← (2018年4月28日 22時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - 、、、もうメイドさんとくっついてよ、、、切ないよ、、、 (2018年4月27日 20時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
?___ニャチャ??*????(プロフ) - おみやさん» 待ちます！！待ちます！！ずっと待ってます!!!!!!!!!!!!!!! (2018年4月5日 19時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - ?___ニャチャ??*????さん» コメントありがとうございます！大好物ですと…！？あ、あ、死なないでください！笑 亀更新ですが気長に待って頂けたら嬉しいです…！ (2018年4月5日 16時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おみや | 作成日時：2013年10月5日 22時
