Mafia . 14 ページ17
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side 一松
『話終わった？終わったんなら帰るけど』
バンッと大きな音を立てながら入って来た彼奴。
けれど、彼奴の過去をオジサンから聞いてから、何となく、本当に何となくだが、目に光がないように見えた。
それが見えたのは、俺だけじゃなかった。
俺達六つ子、全員が見えたと思う。いや、見えた。
だから。だからだと思う。
「ねぇ…Aさんさぁ…
何でそんな無理して色んな顔作ってんの？」
と、おそ松兄さんが言った。
色んな顔を作る。一瞬頭の中にはてなマークが浮かんだけれど、すぐに意味がわかった。
この人は、確かに色んな顔をする。
それは人間としては当たり前というか、普通の事なのだろうけど、あの人の顔の作り方はちょっとだけ変わっていた。
例えば、怒っている時。
怒っている時はだいたい、眉間にシワがよったり、怒鳴り散らしたり、ものに当たったり、と人それぞれだ。
しかし、あの人は、真顔。
そして、言いたいことを言いたいだけ言ったら、笑顔になる。とても、満足した。とでも言っているような。
だから、おそ松兄さんが聞いたとき、いつもはしない、新しい顔をした。
それは、動揺。
『…っ』
色んな顔を作っている。という言葉を否定出来ないのか、数秒だけ、ほんの数秒だけだが顔色が変わった。顔も変わった。動揺している顔。
しかし、すぐいつも通りに戻り、おそ松兄さんの質問に答えず『帰るぞ』とだけ言って先に出ていってしまった。
「何をそんなに怖がっているんだ…A」
オジサンが誰にも聞こえないような小さな声で呟いた。
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先に出て、外で待っている車に乗る。
車の窓を開けて煙草を吸っていると、六つ子が来た。
早く車に乗るように言うと、六つ子は無言で車に乗った。
全員乗ったのを確認し、車を出させる。
しばらくすると、運転している部下に「A様、到着しました。」と言われた。
『ん、ありがと』
と、礼を言ってから車を降りる。
俺の後に続くように、六つ子も車を降りた。
そして、玄関のドアを開ける前に、六つ子に言った。
『俺の過去の話。誰にも喋るんじゃねぇぞ。』
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ミクス - エ？何コノ話？ 物凄くいいですね！私にもこんな文章力があれば…！ ていうか本当に良い話ですね！クズマフィア？変な愛情植え付けられたただのイケメンジャマイカ！ (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 589b89f7ba (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - 白雪?さん» コメントありがとうございます！私もメイドさんとくっつけたいなって思いながら書いてます…← (2018年4月28日 22時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - 、、、もうメイドさんとくっついてよ、、、切ないよ、、、 (2018年4月27日 20時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
?___ニャチャ??*????(プロフ) - おみやさん» 待ちます！！待ちます！！ずっと待ってます!!!!!!!!!!!!!!! (2018年4月5日 19時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - ?___ニャチャ??*????さん» コメントありがとうございます！大好物ですと…！？あ、あ、死なないでください！笑 亀更新ですが気長に待って頂けたら嬉しいです…！ (2018年4月5日 16時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おみや | 作成日時：2013年10月5日 22時
