バイト先の店長が彼氏になった件について 【宮治】

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私は非常に焦っている。


検査室の看護師さんがバタバタしてて仕事が追いついてないらしく私が治くんと侑さんの採血をすることになった。


侑さんはスムーズに終わった。緊張はしたけど...



「痛くせんといて」と言ってそっぽ向いて目を瞑ってた侑さんとは違い治くんはずっと私の手元を見てる。

そんなに見られたらやりずらいのです。



『治くんそんなに見られるとやりずらいのだけど...』


「ん？気にせんと続けて。」



いや、無理。好きな人に針入れるのだって嫌なのになんてこと...



「Aちゃん何やっとるん？早くしてや！」


「急かすなや！喧しいわお前てか、Aのこと名前で呼ぶなや！」


「ええやんか！どうせ家族になったらそう呼ぶんやし。」



俺のことは侑お兄さんって呼んでやと爆弾を落とす侑さん。危ない！違う血管に針入れそうになったんだけど。



「...余計なこと言うなや。」



治くんを見ると顔を真っ赤にして下を向いてしまった。恥ずかしかったのかな？

私も恥ずかしい...今のうちに刺してしまおう。

治くんの血管に針を入れた。よかった、ちゃんと入った。



採血は無事終わり次の検査へ向かった治くんと侑さん。



去り際に治くんがツムに押されたみたいで嫌やけど、俺、結婚前提に付き合ってるでと言いながら笑う治くん。


私のドキドキはしばらくおさまることはなかった。

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