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Vと通話をするようになってから半年ほど経った。
わたしは数ヶ月前から週に一回の韓国語教室に通っていた。
後回しでいいやと思っていたハングルは勉強必須で、でも習ってみると意外と覚えやすく、最近では読みはすんなりできるようになった。
「アンニョン、A」
「アンニョン〜！」
「あ、〈Sだ！〉あんにょん〜」
ビデオ通話を繋ぐと見慣れたVの隣にSがいた。
音声通話にたまに割り込んできて会話はしていたけど、こうして顔を合わせるのははじめましての時以来だ。
「〈Sは変わりない？〉」
「はい〜Aはご飯たべてますか〜」
「食べてるよ！ もりもり！」
「お〜もりもり〜！」
Sは大分日本語を覚えたと思う。
相変わらずVの通訳は必要だけど、ちょっとした世間話くらいは日本語で通じてしまう。
「〈今度日本に行くよ〉」
前触れもなくVが言った。
Vが日本に来る！？ えっ、でもまだまだコロナ禍だけど、大丈夫なのかな？
「〈入国できるの？〉」
「〈うん、72時間以内に検査を受ければ一般人も旅行できるよ〉」
「〈そうなんだ……知らなかった〉」
「A〜待っててください〜」
Sの言葉にんっ？ となる。
「〈会えないかな〉」
そんなことをVが言うので、びっくりして思わず叫ぶところだった。
「あわわわ」
「あわわわ〜」
Sがわたしの真似をする。
会えないかなって、会えないかなって！
「〈あ、会いたい！ 会いに行く！〉」
「〈よかった。東京で用があるんだ〉」
「〈いつ？ どこの駅？〉」
がっつきすぎたかなと後悔するけど、Vは気にしていない様子で詳細を教えてくれる。
スマホのカレンダーにメモして、気が早いけど指定された場所までの電車をアプリで調べた。
画面をLINEに戻すと、Vが笑って「〈戻ってきた〉」と言った。
「〈すごく楽しみ……！ Sも一緒ってことだよね？ お仕事の用事で来るの？〉」
「〈そうだよ。仕事が済んだ次の日がオフだから、Sと話してAに会おうかって話になって〉」
貴重なオフなのにわたしのことを思い出してくれて嬉しい……。
ドキドキするのを抑えきれず、思わず胸に手を当てた。
「〈楽しみだな……早く二人に会いたいよ〉」
「〈僕達も早くAに会いたい〉」
その後はいつものようにたわいない世間話をして、おやすみと言って通話を切った。
はあ、ドキドキしすぎて眠れないかもしれない……。
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リリィ - 偶然にもそういうことが起こればイイな〜という期待と先行きがどうなるか楽しみなので書いていただけると助かります♥ (1月5日 1時) (
レス) @page13 id: 9fb18e58d9 (このIDを非表示/違反報告)
らちょ(プロフ) - しかもテテちゃんのお話に書き込みしてしまつという…重ね重ねすみません！ (2021年6月26日 18時) (レス) id: e689790514 (このIDを非表示/違反報告)
らちょ(プロフ) - んーさん初めまして！すみません、途中で送信を押してしまってたみたいです。。そうですグクちゃんのお話読みました！お話に引き込まれて、一気に読んでしまいました。執筆大変かと思いますが応援しております！ (2021年6月26日 18時) (レス) id: e689790514 (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - らちょさん» コメントありがとうございますージョングクのお話読んでいただけたんですかね？こちらも共々よろしくお願いいたします！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
らちょ(プロフ) - ジョングク (2021年6月26日 14時) (レス) id: e689790514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：んー
| 作成日時：2021年6月7日 20時
