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母から電話がかかってきた。内容は、大学の学費を出さない、という話だった。なんで？ と受話器に向かって問い詰めても「そういうことでいいんでしょ？」とわけのわからないことをいう。
父に何かあったのかと思って聞くもそういうわけではないらしい。ならどうして？
「A、ただいま」
「おかえりなさい、ミンギュ…」
ミンギュと一緒に夕食を作っている間にも気は晴れない。わたしが今世に生を受けた瞬間からの夢が崩れようとしている。
いい大学を出て、いいところに就職して、両親に楽をさせてあげるつもりだった。
バイトで家計の足しにしてもらうことも考えたけど、もっと将来を見据えて使える時間はほとんど全て勉強につぎ込んできたのだ。
もうどうしたらいいのかわからない。
「A」
包丁を握りながら俯いていると、ミンギュの手が重なって包丁を離された。
「A、こっち見て」
言われた通りミンギュを見る。
ミンギュは心配そうな顔でわたしを見下ろしている。
わたしの頬を優しく撫でて、両手で包んだ。
「悩み事があるならオッパに相談して？」
「……お母さんが、大学の学費が出せなくなったって……」
「ああ」
何か心当たりがあるようでミンギュが頷く。
「俺が言ったんだよ、出さなくていいって」
「……どういうこと？」
「Aは俺が養うから大学に行く必要ない」
そう言ってハグしてくるミンギュ。
待って、わけがわからない。養うというのもだけど、なぜミンギュがわたしの大学進学を勝手に止めるの？
「ミンギュ、」
「考えを変えたよ、A」
ミンギュがわたしを抱きしめながら、宥めるように頭を撫でてくる。そんな風にされたところで、心中穏やかではいられない。
「Aが就職したいっていうならそうさせるつもりだった。でもお前は魅力的だから、きっと大学や職場で色んな男から言い寄られる」
「……何の話を、」
「そんなの耐えられないよ」
徐にミンギュが離れていき、向かい合って顔を覗き込まれる。
そらしてしまいたかったが、ミンギュの真意が知りたくて目の中の色を探る。
「俺はAのものだし、Aは俺のもの」
だろ？ そう言ってミンギュはわたしの頭をぽんぽんと撫でると、料理を再開した。
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んー(プロフ) - ??さん» 閑話休題みたいなお話は書きたいなと思っていたので、今後何かネタが湧き次第追加していこうと思っています。ミンギュ視点も書きたいですし…。応援ありがとうございます！頑張りますー！ (2021年6月12日 1時) (
レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - ??さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！全てですか！？お気に入り作者登録までありがとうございますー！嬉しいです！思いつきで色々書いてます、楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年6月12日 1時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - もしよかったら親とミンギュ間ではどういう話がされていたのか、なぜお母さんもいとこと結婚ということに疑問を持たなかったのか、この後どうなっていくのかがとても気になるので書いていただけると嬉しいです！これからも他の作品含め応援していますお疲れ様でした。 (2021年6月12日 1時) (レス) id: cf1d61b197 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 完結お疲れ様でした！楽しく読ませていただきました！実はんーさんの作品は全て読ませていただいていて、お気に入り作者登録もしてます...笑 (2021年6月12日 1時) (レス) id: cf1d61b197 (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - 長ネギさん» はじめまして！お気に召してよかったです〜！ミンギュはセブチ内でヤンデレが似合うランキング３位内に入ると思ってます。バーノンの方も読んでいただきありがとうございます〜！頑張ります！ (2021年6月8日 21時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：んー
| 作成日時：2021年6月5日 20時
