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ホットサンドを作ってローテーブルに置き、ベッドで寝ているミンギュに近付く。

「ミンギュ、ご飯できたよ」
「……ん〜」

 大きな伸びをして起き上がるミンギュ。
 ちょいちょいと呼ばれて顔を近付けると、ぎゅっと抱きしめられた。

「あー、朝からAがいるなんて幸せすぎる」
「そ、そっか」
「うん〜」
「……ご飯冷めちゃうよ」

 顔を洗ってくるよう促して、二人でホットサンドを食べた。口いっぱいに物を詰め込んでもぐもぐ食べるミンギュは昔から知っているいつものミンギュだ。

「あ、あの……ミンギュ」
「ん?」
「その、昨日みたいなことは、しちゃいけないと思う……」
「昨日って?」

 指についたソースを舐めながらミンギュが首を傾げる。

「き、キスとか」
「……そう?」
「うん……」

 あぐらをかいていたミンギュが徐にこちらへ這ってきて、目の前に座る。
 何をしでかすか身構えていると、ミンギュの手が伸びてきて頬に触れた。
 ミンギュの顔がすぐそこまで来た時、やばいと思って身を引いたが遅かった。
 ちゅっと軽く唇が当たって、もう一度当たって、何度かそれを繰り返した後、ミンギュの舌がわたしの下唇を舐めた。
 あっと思った時には舌が絡まって身がすくむ。
 背中が何かに当たって、顔の横でミンギュの左手が床をついているのが見えた。
 右手は頬を撫でて、するりと耳を覆った。そうすると、頭の中で舌が絡み合う音が響いて目眩がする。

「んっ……!」
「ん……はあ、」

 混ざり合った唾液をごくんと飲み込むと、ミンギュがわたしの下唇をやわく食んで満足げな顔で離れていく。

「……ホットサンドの味」

 息が上がって何も答えられない。
 ミンギュは一度舌舐めずりをすると、ふと視線を下におろしてわたしのお腹を見た。そしておへそのあたりをそっと撫でると、また軽くキスをしてわたしを起こしてくれた。

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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ミンギュ
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んー(プロフ) - ??さん» 閑話休題みたいなお話は書きたいなと思っていたので、今後何かネタが湧き次第追加していこうと思っています。ミンギュ視点も書きたいですし…。応援ありがとうございます!頑張りますー! (2021年6月12日 1時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - ??さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!全てですか!?お気に入り作者登録までありがとうございますー!嬉しいです!思いつきで色々書いてます、楽しんでいただけたら幸いです! (2021年6月12日 1時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - もしよかったら親とミンギュ間ではどういう話がされていたのか、なぜお母さんもいとこと結婚ということに疑問を持たなかったのか、この後どうなっていくのかがとても気になるので書いていただけると嬉しいです!これからも他の作品含め応援していますお疲れ様でした。 (2021年6月12日 1時) (レス) id: cf1d61b197 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 完結お疲れ様でした!楽しく読ませていただきました!実はんーさんの作品は全て読ませていただいていて、お気に入り作者登録もしてます...笑 (2021年6月12日 1時) (レス) id: cf1d61b197 (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - 長ネギさん» はじめまして!お気に召してよかったです〜!ミンギュはセブチ内でヤンデレが似合うランキング3位内に入ると思ってます。バーノンの方も読んでいただきありがとうございます〜!頑張ります! (2021年6月8日 21時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:んー | 作成日時:2021年6月5日 20時

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