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ミンギュが大学に進学した。わたしは春から小学生四年生になり、十歳の誕生日を迎えた。
「Aや〜お誕生日おめでとう!」
ミンギュは大きなプレゼントボックスを目の前に置いて指の背でわたしの頬をすりすりと撫でた。
「ありがとう。開けてもいい?」
「おー」
プレゼントの中身は犬のぬいぐるみだった。わたしの背丈の半分ほどもある。
目が大きくて舌をだしていて愛嬌がある。
「かわいい! ありがとう」
「オッパだと思って可愛がってな」
ミンギュは十九歳になったのに、まだ彼女はいないらしい。相変わらず男友達とばかりつるんでいて、女の子と遊んでいる気配もない。
成長したミンギュは精悍な顔立ちに逞しい体躯とスラッと高い身長でかなりのイケメンになったと思う。
叔母さんの話では芸能事務所からのスカウトもいくつかあったみたいだ。でもミンギュはそれらを全て断っているらしい。
「ミンギュは芸能人になりたいとか思わないの?」
「ん? そうだなあ、楽しそうだとは思うけど、ならないよ」
「どうして?」
「芸能人って忙しそうだろ。Aと会えなくなる」
「そっか……」
ミンギュの従姉妹コンプレックスは筋金入りだ。さすがに結婚しようとかそういうのは最近では言わなくなったけど、相変わらず暇ができてはうちへ遊びにきてわたしに構っている。
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んー(プロフ) - ??さん» 閑話休題みたいなお話は書きたいなと思っていたので、今後何かネタが湧き次第追加していこうと思っています。ミンギュ視点も書きたいですし…。応援ありがとうございます!頑張りますー! (2021年6月12日 1時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - ??さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!全てですか!?お気に入り作者登録までありがとうございますー!嬉しいです!思いつきで色々書いてます、楽しんでいただけたら幸いです! (2021年6月12日 1時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - もしよかったら親とミンギュ間ではどういう話がされていたのか、なぜお母さんもいとこと結婚ということに疑問を持たなかったのか、この後どうなっていくのかがとても気になるので書いていただけると嬉しいです!これからも他の作品含め応援していますお疲れ様でした。 (2021年6月12日 1時) (レス) id: cf1d61b197 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 完結お疲れ様でした!楽しく読ませていただきました!実はんーさんの作品は全て読ませていただいていて、お気に入り作者登録もしてます...笑 (2021年6月12日 1時) (レス) id: cf1d61b197 (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - 長ネギさん» はじめまして!お気に召してよかったです〜!ミンギュはセブチ内でヤンデレが似合うランキング3位内に入ると思ってます。バーノンの方も読んでいただきありがとうございます〜!頑張ります! (2021年6月8日 21時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:んー | 作成日時:2021年6月5日 20時