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パソコンを打つ手を止めて、左手を見る。
はあ。
もう何度繰り返したかわからない。
ジョングクさんが婚約指輪をくれた。
思わず泣いてしまったけど、ジョングクさんは嬉しそうに笑ってわたしを抱きしめてくれた。
本当にジョングクさんと結婚するんだ。
指輪を見ていると実感がわいてくる。
自分が結婚するなんて。それも、相手は天下のアイドルだ。
一年前までは想像もしてなかった。
そういえば、あのジムは結局同棲を機にやめてしまった。
ジョングクさんにやめてほしいと言われて、断る理由もないしと頷いた。
相変わらず体型は洋梨のままだけど、ジョングクさんがありのままのわたしを好きでいてくれるならまあいいかという気持ちになってしまった。
ぼんやり指輪を眺めていると、インターホンが鳴った。
立ち上がってモニターを見に行くと、見覚えのあるキャップ姿。
通話を繋げて声をかける。
「……Vさんですか？」
「入れて」
なんだかなあ、と思いながらドアを開ける。
Vさんはやっぱり何も言わずに横を通り過ぎていく。
昨日Vさんがやってきた時、ジョングクさんに用があるのかと思ったけど、Vさんはテレビを見てくつろいで飲み物を飲むと帰っていった。
今日は一体何のご用だろう、と思ってVさんの後ろ姿を眺める。
「コーラある？」
「コーラ……は、ないです」
「買ってきてよ」
なにぃ？
Vさんはまたソファに座ってテレビを見始める。
ぼーっとしていると、ソファに沈んだVさんがちょっとだけ振り返って「はやく」と急かした。
……しょうがないな。お客様だしな。
なによりジョングクさんのお兄さんだしな。
財布と鍵を持って近くのコンビニに行き、コーラを買って帰ってきた。
コップに注いで手渡すと、「ん」と言って受け取って口をつける。
「あの……ジョングクさんはお仕事です」
「知ってるけど」
は、はあ。
じゃあなんで来たんだろう。
わたしに用があったわけではないだろうし。
もしかしてテレビ見に来てる？
宿舎やご自宅にはテレビがないのかな？
隣に座るわけにもいかなくて、後ろのダイニングテーブルに座って彼の後頭部を眺める。
まあ、害があるわけじゃないし、別にいいけど……。
ノートパソコンをダイニングテーブルに持ってきて、とりあえず仕事に集中することにした。
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んー(プロフ) - ukさん» 読んで下さり感謝です！私も終わらせてしまうの寂しくて葛藤しながら執筆してましたw泣いて下さったの嬉しいですー！自分で読み返しても「これ…切ないか…？」となってしまうのでw続編希望嬉しいです！短編集になりそうですがよろしければお付き合いください♪ (2021年7月2日 19時) (
レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
uk(プロフ) - 読み終わってしまうのが寂しくてちまちま読んでおりましたw53話辺りからずっと胸が締め付けられ泣きながら最後まで読みました。結果的にゴールインへのアシスしてくれたメイクヌナありがとうw私も続編を希望しております！！素敵な時間をありがとうございました。 (2021年7月2日 17時) (レス) id: 7eeed36c19 (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - 虹猫さん» ありがとうございます！嬉しいですー！続編考えてみますね！いつか上げたら読んでいただけると嬉しいです！ (2021年7月2日 8時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
虹猫(プロフ) - 好き過ぎて何回も読んでます！！続編楽しみにしてます！ (2021年7月2日 7時) (レス) id: 226f17ac54 (このIDを非表示/違反報告)
んー(プロフ) - ユカさん» そのうちぽっと続編出すと思いますので、お待ちいただけたら幸いです！ (2021年6月30日 23時) (レス) id: d739c5af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：んー
| 作成日時：2021年6月25日 16時
