離したくない * Hiroomi.T ページ44
広臣「Aーっ」
「なに」
追いかけてきては後ろから抱きついて、さっきから離してくれない。
「あ、のさ、わたしこっち見たいんだけど」
広臣「じゃあ見に行こうよ」
いやいや、あなたがさっきから抱きついて離さないから歩けないの。
健二郎「さっきからなにしてん」
広臣「カレカノごっこ。」
か、かれかの!?
直人「水族館でイチャイチャしてんじゃないよーーーっ」
健二郎「え!?2人もしかしてお互い好きなん!?」
隆二「こらこら、だめだよ健ちゃん。2人の心の中を探っちゃ。」
健二郎「それかもう付き合うとるんか!!?」
直人「健ちゃんシィーッ♡」
健二郎「抜け駆けしたなおみーーー!!俺まだいい感じの人すらおらんのに!!!」
隆二「健ちゃんシャラップ♡」
広臣「...ったく、ほらあっち行くぞ」
って泣き顔の健ちゃんを見てうざったそうな顔しながらわたしの手を引っ張る。
連れていかれたのは大きな大きな水槽。
360度どこを見ても大きな水槽で囲まれている。
水槽を眺めている広臣を見ると水で青くキラキラと照らされて綺麗だった。
広臣「どこいくの」
臣から少しでも離れたら、すぐに広臣に捕まった。
周りの人たちはわたしたちをチラチラ見ている。
「ねぇ、広臣、見られてるよっ...」
広臣「別にいいし」
拗ねた様子で両手で強く後ろから抱きしめる彼。
「おみ...?」
広臣「Aが他のやつと楽しそうに話してたから嫌だっただけー」
からかってる...?
それとも...
「離してーーーっ」
広臣「いやだ。Aすぐどっか行くじゃん」
「い、行かないよ。だから離して」
広臣「じゃあ、離したくない」
「...」
オオカミ野郎...
これから臣が彼氏になったりするのかな。
三代目なんだから周りにはたくさん女がいるはずなのに。
わたし、からかわれてたりして...
広臣「付き合おう?」
でもデビュー当時から臣を隣でずっと見てきたけど、
臣はそういう人じゃないって知ってるもん。
「バカ臣」
とか言ってるけど本当はもう少しこの時間が続けばいいなとか思ったりして。
でも彼には秘密にしておこう。
わたしは大きく頷くと、彼はわたしの頬にキスをした。
*Fin
204人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:YUME | 作成日時:2018年12月16日 2時