初詣 * Riku.A ページ40
真冬な12月31日。
息を吐くとフワッと白い息が見えた。
繋いだ手は少し暖かい。
隣を見たら鼻を真っ赤にしている彼女。
トナカイさんかよ。
カワイイ。
階段を登って鳥居を通った。
するとガヤガヤと賑わっている行列。
陸「人多いなー。」
「人多すぎて通れないよ」
人で道がなくなって皆おしくらまんじゅうしてるみたいにギュウギュウだ。
突っ立っていても仕方ない。
俺はちょっとした隙間を見つけながら前に進む。
もちろん、彼女の手をギュッと握って。
やっとお参りする列に到着。
彼女の手を握って、自分の方に引っ張った。
陸「よいしょっ」
「わっ!...くるしかった〜、」
勢いで引っ張ったら、俺に抱きつく彼女。
あー、かわいい。
また列がギュウギュウ。。
やっべ、
これじゃ離されそうだな。
Aは反対側に歩いていく人達に流されてどんどん後ろの方へいく。
握った手が離れた。
陸「A!」
「陸〜〜〜っ!!助けてーーー」
あらー。笑
後ろを向いて彼女の腕を力強く握ると、また自分の方に引っ張った。
陸「俺から離れんどって。笑」
って俺のコートを握らせた。
手を擦りながら手に息を吹きかける。
陸「さむっ」
「あ、あともうすぐだ」
するとカウントダウンが始まった。
「「「3!2!1!...ハッピーニューイヤー!!!」」」
周りが一斉に声を上げ始めた。
俺は彼女と顔を見合わせて笑った。
.
陸「今年は戌年かぁー」
「戌年はさっき終わった。」
陸「え、」
今年もかわいいAと一緒にいれますように。
*Fin
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作者名:YUME | 作成日時:2018年12月16日 2時