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杏奈「ねー、A聞いた??玲於くんのクラスに転校生が来たらしいよ」
「転校生…?」
杏奈「しかもちょー可愛いらしいよ」
「…ふーん、、そーなんだ」
杏奈「えー、なにー、嫌じゃないの?」
「べ、べつに…」
杏奈「もー!!かわいくないな!!そこは素直に嫌だって言っちゃえよ」
「い、言わないし!!」
転校生か、
…なんか嫌な予感しかしないなー、、
.
「!?」
玲於「お、Aがきた」
私を見つけた玲於が手を振る。
愛梨「Aってだれ〜?」
…だれ、?
今どんな状況…?
帰りのホームルームが終わって、
いつも一緒に帰ってるから
玲於を迎えに行ったらカワイイ女の子が玲於の腕に腕をからめて。
この子が転校生かな
ほんとに可愛いな。
ふわふわの髪にほんのりピンク色の唇。
男子が好きそうな感じの人。
玲於「ちょ、俺今から帰るから笑」
愛梨「え!それならアイリと一緒に帰ろうよっ」
そんなベタベタ玲於に触んないでよ
長い爪で細くて長い指、
私の入る隙なんてない。
玲於「いや、俺さ…」
「いいよ」
玲於が私の方を向く。
「一緒に帰ってあげて」
玲於「…え、いやだって、」
「私は杏奈と2人で帰るから」
玲於「いや、A…」
「じゃあね!!!!」
.
なんでだろう、
なんで一緒に帰らなかったんだろう
走る度に涙が止まらなくて
前が涙で霞んでよく見えない
こんなに辛い思いするなら
玲於なんか好きにならなければよかった
好きな気持ちなんてあっても
いいことなんかないんだ
私は真っ赤に染まった空を見ながら、
帰り道をただただ走っていった。
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作者名:YUME | 作成日時:2018年12月16日 2時