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「…今日もか、」
最近ぜんぜん彼と会わない。
もう火星に帰ったのかな笑
なーんか、
最近つまんないな。
.
「え、来てないんですか!?」
事務長「来てないんだよね、どういうことかな」
「…わかりません、」
朝から仕事が入っていた私は、
仕事を終わらせて今帰ろうとしていた。
が、
夜勤するはずだった人が未だに来ない。
連絡もとれないらしい。
もう夜の9時40分。
事務長「はぁ…わかりませんじゃないよ」
「すみません、」
事務長「君さぁ、その子と仲いいよね?今日その子来なかったら続けてこのまま夜勤してくんない?」
「え…、」
事務長「もうほか帰っちゃったしさ」
「…ですが、」
事務長「いいんだよ?明日ここやめてもらっても」
「…っ、」
事務長「人手は足りてるから」
いつもこうだ。
彼は若い子を気に入っていないのか、
私たちにかなり冷たくする。
そういえばこの前も同じようなことがあったな。
「…わかりました」
.
気づけば夜の12時。
今日の朝の8時から働いているのに
もうさすがに無理だ。
疲れと睡魔が邪魔をする。
体が動かない。
「…どうしよう」
次はなにをするんだっけ
トイレ掃除して
患者さんの服を洗濯して
干して、アイロンして
あとなにしたっけ…
「…〜っ、どうしよう…」
事務室の中をウロウロ歩き回って
私はなにをしてるんだろう
頭も痛い。
「どうしようっ…どうしよう、」
足に力が入らないし
頭痛いし
私はしゃがみこんで頭をかかえ、
混乱していた。
目も開かない。
泣いちゃダメだ。
「…はぁ、なんだっけ〜っ…うーん、」
声が震える。
ガチャッ
なんか音がしたような
てか私なにしてたっけ
わかんなくなってきた
ゆっくりドアの方を向いた。
私の友人、夜勤するはずだった彼女が
気まづそうに突っ立っていた。
「…よかった」
私は少しだけ微笑んだ。
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作者名:YUME | 作成日時:2018年12月16日 2時