Ki.mi.ni.mu.chu * Kenjiro.Y ページ18
「けんちゃーん」
「ねぇってば」
「きこえてるの」
健二郎「んー？」
俺は今、今日の仕事帰りに買ってきた最新のラジコンを組み立て中。
...なんやけど、、
「ぜーーったい、きいてないよね？」
ただいま、彼女さんが少し(？)ご機嫌斜めのようで。
健二郎「きいてるやんー」
「いーや、きいてないねっ」
健二郎「...」
「ほら！！きいてない！！！」
俺、今ラジコン組み立てに集中してんねん。
集中したら、周りの音は一切聞こえなくなるタイプやから余計ダメやねんな。
「わたしよりラジコンなんだ？」
健二郎「...」
「わたしより最新ラジコンくんの方が好きなんだ？」
健二郎「...」
「浮気者」
健二郎「...」
「ぷよぷよお腹」
健二郎「...」
「むっつりスケベ」
...そこまでのスケベやない。
...しかも軽くディスってるやん、
「...もういい」
口をとんがらせて寝室に行こうとする彼女。
健二郎「...ちょ、ちょちょちょちょまたんかい！！」
...呼び止めたのに振り向きもせーへん、、
健二郎「ちょっと、まってや！！A！！！」
健二郎「あともうちょいでできるねん！！まっといてやん！！」
なかなか止まらない彼女に焦って腕を掴んだ。
健二郎「今日は一緒に寝てくれへんの？」
「...だって健ちゃん無視するじゃん、」
健二郎「それはほんとすまん。でも一緒に寝ようや」
「えー」
"えー”とか言いながら嬉しそうやん。
健二郎「ほら、もうおわるから。それまで待っとって？」
逃げそうな彼女の手を握ったまま、ラジコンのところまで連れ戻る。
もう離さへんからな。
なんだかんだラジコンより、君に夢中やから。
.
「もうはやくしてよ！むっつりスケベ！！」
健二郎「やから俺スケベちゃうっ！！」
*Fin
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作者名：YUME | 作成日時：2018年12月16日 2時
