甘い言葉 * Ryota.K ページ1
「好きだよ、A」
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目を開けると真っ白な天井が見えた。
顔を左に向けると大好きな細い腕。
顔を右に向けると大好きなあなたがいる。
いつも間近で見てるのに男のくせに綺麗な顔をしているなって思ってしまうのは羨ましいから?
「わっ」
涼太「どこいくの?」
「…起きてたの?」
涼太「ずっと視線感じるな〜と思って」
バレてたか…
涼太「俺の顔見すぎ」
あなたが男のくせに綺麗な顔してるから悪い。
涼太「なに?怒ってる…?」
少しびっくりしたみたい。
私の顔をのぞき込みながら聞いてくる。
「べつにー」
いいや、
今日は拗ねてやろう。
涼太「…え、なに?どうした?」
すくっと起き上がって向かい合わせる。
「いや」
涼太「ん?」
「もういや」
あなたが好きすぎていや。
なんて言えないよ。
涼太「俺なにかした?」
「なにも」
涼太「じゃあなに」
「…」
ハァとため息つきながら頭をかく。
あ、
怒らせちゃったかな?
めんどくさいって思った?
逃げようとしてもずっと握られたあなたの手は離してくれない。
涼太「言ってくれないとわかんない」
言い過ぎちゃったかな
そんな大したことじゃない。
ただの私のわがままなのに。
あなたを困らせたかったわけじゃない。
…違う、少しだけ困らせたかったのかな。
涼太「なんか答えてよ」
涼太「ねぇ」
涼太「おーい、生きてますかー?」
涼太「あ、死んだ?」
「死んでないし!!!」
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作者名:YUME | 作成日時:2018年12月16日 2時