ワンランク上の女性 ページ28
休日のこの日は、午前中に美容院に行って午後からは楓とショッピングに出かけた。
体重が増えてからは、洋服にも興味が薄れてしまって、ショッピングなんてあんまりしなかったからな…。
久々のショッピングは本当に楽しかった。
ブランドショップのショウウィンドウには、憧れの靴が。
靴底の赤、ほんとに素敵。
こんな靴を履く人って、どんな人なんだろ。
あぁ、憧れるぅ…
見とれてたら、楓に声を掛けられた。
「結衣、疲れたからちょっとお茶しよう」
「そうだね」
ショッピングに疲れて、楓と2人近くのカフェに入った。
今日はお昼抜いちゃったし、たまには自分にご褒美。
「結衣、何頼む？」
「じゃあ、このケーキセット」
「お、そうだよ。あんたかなり頑張ったもん、たまには自分にご褒美もあげないとね」
二人でお茶をしながら、積もった話に花が咲いた。
片寄さんに声を掛けて貰った事や、登坂さんのスパルタの成果なんか。
「でもさ、あんたほんとキレイになったよ。今の髪形もいいじゃん、似合ってる」
正直な楓に褒めてもらえる事ほど、嬉しいことはない。
「楓ー、ありがとう。私も、レッドソールが似合う様なワンランク上の女性目指して頑張ろう！」
「ほんとー、頑張ろー」
髪の毛も、美容室なんか半年行ってなかったもんな。
ヤバいね・・・。
センターで分けたセミロングの髪は、カラーを入れてふんわりと緩くパーマをあてた。
自分でも、案外いいかも・・・。
自意識過剰だけど、そんな風に思っちゃったり、、、。
甘いケーキを口に運ぶと更に幸せが。
「あんた、幸せそうだね」
笑いながら楓がコーヒーを飲んだ。
そして、私の後ろに目をやって目を見開いた。
ん？
何気に後ろを振り向いて、その瞬間ドキっとした。
登坂さんが女の人と歩いてる。
キレイなロングヘアーに、肩の開いたタイトなワンピース。
足元は、憧れのレッドソールのハイヒール。
あぁ、さすが登坂さん。
隣を歩くのは、ワンランク上の女性なんだな…。
「登坂さん、、さすがだわ」
楓の一言に
「うん、ほんとだね」
自然と口からこぼれた。
そして、何でだろ、少し胸がチクンとして
寂しい気持ちになってしまった、、、。
ドキドキする気持ちと温かい言葉→←彼女のお見舞い 〜広臣 side〜〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 521人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「今市隆二」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちーと(プロフ) - 毎日、お忙しいですか？BRIGHT読むのが癒しだったのでまた更新されるのを待っています！ (2019年5月14日 19時) (
レス) id: 87dc9e8319 (このIDを非表示/違反報告)
Wana - 更新待ってました。 (2019年1月17日 23時) (レス) id: 0eb4931eec (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - お抹茶さんはアメージングカフェ飲めましたか？私は8日にローソン店に朝イチに飲みましたよ今は無い所もあります(・o・) (2019年1月13日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
＊お抹茶＊(プロフ) - ユキさん» ユキさん、明けましておめでとうございます！ご無沙汰しておりました。コメントありがとうございます！返信できずにすみません。ＰＣ自体久々に開きました(>_<)ボチボチ更新していきたいと思いますので今年もよろしくお願いします(^^)/ (2019年1月4日 20時) (レス) id: ad8dea8235 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 明けましておめでとうございます今年は三代目岩ちゃんポメラニアン活躍増えると良いね(*^^*) (2019年1月1日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お抹茶 | 作成日時：2018年11月28日 21時
