Episode6 ページ6
剛典「トイレはここから真っ直ぐ行って左側にあるから
あとは分からないことがあれば何でも聞いて」
『はい!』
あの後、
武士顔の直己さんが夕食の時間と言って
せっせと料理の支度を始めた。
その上手に料理する直己さんの姿を見て、
私は驚きつつ、皆となんとか夕食を食べ終え...
剛典が部屋を案内してくれた。
ここも広くて、何か落ち着くところだな。
剛典「もう遅いから、あんまりウロウロしないように」
『え...遅い時間にウロウロしたらいけないの?』
剛典「...ん?あの男達と同じ階で寝るんだよ?女1人で危ないじゃん
...それとも俺の部屋に来て一緒に寝る?」
そう言って、ニヤリと口角を上げた彼。
いやいやいや
絶対なんか企んでるでしょ!!!
『絶対にいやっ!!!!!』
剛典「ふはっ...冗談だよ。そんなムキになんないで
じゃあ、おやすみA」
いつもの爽やかな笑顔でそう言うと、
ソッとドアを閉めた。
A...
...悪くはない。
はあ、
今日はいろんな事があって疲れたな...
ふぁ...と大きなあくびをして、
ベッドに寝転んだ。
...ん?
視線を感じる...
いや、、
でも剛典はもうドア閉めてどっかに行ったし...
私だけのはずだけど...
『ぎゃあああああああああああ!!!!!!!』
ハッ!
しまった、つい夜遅くに叫んでしまった...
ドアの方を見れば、
あの広臣(←剛典から聞いた)が腕を組んで寄りかかっていた。
広臣「...チッ、うっせぇーな」
チッて、、
いま舌打ちした...!?
こわい!
こわすぎる!!!
広臣「...お前、明日もいんの?」
『...へ?』
広臣「明日も泊まんの?」
『いや...明日は...』
そうだった、今日は泊まらせてもらえるけど
ホテルとか泊まるとこ探さなきゃだった。
『...まだわかりません』
広臣「...あっそ」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
...あの人、何かつかめないな〜、、
嫌われてるのかな、私...
...って!
考えるのはやめたやめた!!!
早く寝て、嫌なことは全部忘れよう!
.
だんだん重くなっていく瞼。
私はいつのまにか眠りについていた。
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作者名:YUME | 作成日時:2017年7月3日 3時