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Episode15 ページ15

あの後、みんなで映画を見て"やばいよ!キュンキュンする!”なんて女子高生みたいな言葉を連呼し続けた直人さん。





そしてちょくちょくキスシーンが出てくる度に"ワ〜!”"キャ〜!”などと声を上げ、後ろから呆れたようなため息が聞こえてきたり。




ため息は絶対、広臣だな。









なんだかんだ楽しかったけどね。









映画を見終わり、私は階段を上がって自分の部屋へと向かった。









部屋に入ると、右のポケットからケータイが鳴っているのに気がついた。




画面を見るとお父さんからだった。









『はーい!』


「楽しんでるか〜、大都会での旅行は!」



高い声でそう聞いてくる父。







『いや、それがさ…泊まるところが分かんなくて迷ってしまって、、』


「な、なんだって!?えっ!で、お前いま野宿状態かっ!?」






…なわけないでしょ。


野宿してるならすぐ電話かけるわ。






『でさ、、今泊まらせてもらっててさ』


「泊まらせてもらってるって…誰の家に!?」


『誰って…』




ん?まって。


誰って言ったら正解なんだろう。





"知らない男の人の家に泊まらせてもらってます☆”



…なんて言える訳ないしな、、





『え?あー、んーっとね〜…お世話になってる人?』


「…なんで"?”付いてるの?」


『ん?え、いや、、そう!お世話になってる人の家に泊まらせてもらってる!』


「ふ〜ん、そっかあー。なら良いけど…まあ楽しんできてっ☆」




"ブチッ…………プーップーップーッ…”







『…………』








チャラいな、うちのお父さん、、







なんて思いながら、ふとドアの方を見ると



『…!?』



広臣がドアに寄りかかっていた。









…もう!なんなんですか!



ここの人って何でノックしないの!?



いつもビックリしちゃうじゃないですかっ!!!









広臣「…おふろ」


『…え?』


広臣「…直人さんがお風呂準備出来たから先に入れって」


『あ、わざわざありがとうございま…す?』





…広臣の顔を見ると、、こわい…



眉がよってかなりこわいです…!



なんか怒られてます…?







怖いのでそんな広臣を無視して横を通ってお風呂場へ向かおうとすれば、





『わっ…!』





強く手首を掴まれ、広臣の方へと引き寄せられた。








.








広臣「いくなよ」

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作者名:YUME | 作成日時:2017年7月3日 3時

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