Turning back 登坂広臣 -3-

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隆二にもらったチケットのおかげで最前列で見る事ができた。



照明が暗くなったと同時にファイナリストの人たちが



ペアになって次々に歌声を披露する。



きゃーーー！っという今日一番の声援の中出てきたのは



隆二と臣くんのペアだった。隆二と臣くんの人気すごっ(笑)



うん、あたしやっぱり隆二の声が一番好きだよ。



目の前にいる隆二があたしの方を見てくれて



あたしの大好きなあの可愛い笑顔で笑いかけてくれる。



ふと隆二から臣くんに視線を移した時、臣くんと目が合ってしまった




･･･ドキッ



ちょっと目が合っただけなのになんでこんなにドキドキしてるの。



それからは自分の気持ちに気付かないように隆二だけを見た。



ライブも終わり、会場の外にいると隆二から電話がかかってきた。



「A？今日はありがとな」


「ううん！隆二めちゃくちゃかっこよかったよ！

惚れ直しちゃった(笑)

オーディションの結果もう出たの？」



「うん、俺と臣に決まった･･･。

実感湧かないんだけどまじでうれしい」


「隆二おめでとうっ！！！！ほっんとにおめでとう！

あたしもすごいうれしいよ！」


「A、ありがとな」


「･･･隆二泣いてるの？泣き虫りゅーじ(笑)」


「うるせー(笑)しょーがねぇよ！夢が叶ったんだし！

てかさ、この後会えない？」


「え、どうせ家で会うじゃん(笑)」


「そうじゃなくて！(笑)久々に外でデートしない？」


「いいよっ！じゃああたし外で待ってるね？」


「おう！すぐ行く」



隆二受かったんだなぁ、臣くんも。


確かに２人の相性よかったもんな。あたしもうれしいっ♪

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