29. つまり愛してるって話__omi ページ31
『ん…』
しばらくカーテンの向こうを見ていたらAが起きる気配がして、
思わず中腰になってしまって、ギュッと手を握る。
ゆっくりと大きなアーモンドアイが開かれて
その瞳に自分が映った。
｢A…｣
『…ぇ、ひ、ろお、み…』
あぁ、良かった。
ギュッと握った手を自分の顔の前に持ってきて
目を閉じながら体温を感じた。
『えっ、あれ、なん…｢愛してる｣
いろいろ言いたいことや弁明、説明したいことたくさんあるのに
Aの顔を見たら全部飛んでって
最終的にこの言葉しか出てこなかった。
｢Aしかいらない｣
何度、この言葉を思っただろうか。
でも、本当にこれなんだよな。
目を開けて、彼女を見ると
たくさん涙を目に貯めて横へ流れ落ちていた。
片手を離して、その涙を頬を撫でながら親指で拭う。
『ぅぅっ…んっ…ぅ』
でもぜんぜんそんなんじゃ間に合わなくて
握られていない方の手で顔を覆った。
びっくりした。
だって、こんなにも泣いてるのは初めて見たから。
声が漏れるほど、泣いているのは見たことない。
そして、ここまで泣かせてしまったことに胸が痛くて痛くて仕方ない。
管が抜けないよう、そっと背中に手を添えながら起こし、
ベッドの脇に座って優しく抱きしめた。
『ぅぅっ…ん……うぅ…』
頭を何度も何度も頭を撫でて、落ち着くまでずっと。
さっきまさみちゃんが言っていた��自己犠牲��
まさにそうだと思った。
メディアに出るのは俺を守るためだと。
一般人がそういうのはだいぶ勇気がいる。
生活が変わるし、見られる側になる。
ただの一般人だった俺が、
ボーカルバトルオーディションに出た時もそうだったから。
その上、ほぼカンキン状態のホテル暮らし。
会えるのはあの3人だけ。
そうさせてしまった理由は間違いなく、俺が芸能人だからだ。
やっとの思いで帰ってきた家に
ほかの女がいて、しかもその女は自分に好意を持ってる人。
浅田はいなくて2人きりだったし…。
俺だったらどうだろうか。
怒り狂ってる自信しかない。
まともに話も聞けないだろう。
熱だったとはいえ、
魂胆みえみえのとーるを家にあげてしまったのは本当に失敗だった。
ちゃんと、弁明と謝罪をさせて…？
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ローズ(プロフ) - プロポーズ大作戦！ドキドキしながら待ってます♪ (9月9日 20時) (
レス) id: 06773b39d9 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - ローズさん» ありがとうございます！頑張ります！ (8月24日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ(プロフ) - 続き楽しみです！ (8月20日 23時) (レス) @page12 id: 06773b39d9 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - めいさん» シーズン4公開してすぐにありがとうございます☆心臓持ち堪えて！！(笑)まだまだ鷲掴みはこれからです！今後もお楽しみに♪ (8月20日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - ああああ！！もう最高！読んだ瞬間から涙止まらない！素敵すぎて！！だめだ、 心臓もたない。 (8月20日 17時) (レス) @page7 id: d4ad85c4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年8月20日 17時
