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ヒロさんに言われた通り、先に家に帰り
大きなキャリーケースを出して2週間の荷物を詰めた。
2週間もこの家を離れたことがないから
どれくらい荷物を持っていけばいいかわからない。
持って行けるだけキャリーケースに詰め込んだ。
そうしてる間に広臣が帰ってきて
まだ仕事終わってないそうだけど、
私と話すために一旦帰ってきてくれた。
私に残された時間はあと30分。
マスクと帽子をとって、
リビングの入口に立ち尽くす彼の前に行き、見上げる。
さっきは怒っているかもって思ったけど
今はもう怒ってなさそう。
『ずっと、気をつけてくれていたのにごめんなさい』
「Aが謝ることじゃない。
ホテル滞在なんてさせて本当にごめん」
ぎゅーっと腰を引き寄せられて大好き匂いをいっぱいに吸い込んだ。
『2週間したら戻ってくるから』
「そんなの、当たり前」
『…戻ってこれる、よね？ 』
「変なこと考えたらまじで怒るよ」
『……』
「ねぇ、A、ちゃんと帰ってきてよ。 」
『…帰ってくるよ。住民票ここだもん』
「うん、約束」
『約束』
大丈夫。
帰って来れる。
だって、私の帰る場所はここだもの。
『…ねぇ、広臣。スェット貸して？』
「え？スェット？」
『うん、広臣の着て2週間寝たい』
「……」
『匂い濃いめのやつ』
「ふっ、濃いめって、ラーメンじゃないんだから(笑)」
一瞬、悲しそうな顔をしたけど��濃いめ��に笑ってくれて
衣装部屋にスウェットを取りに行ってくれた。
「…昨日、着てたやつ」
『うん、これがいい』
スウェットを受け取って胸に抱くと
柔軟剤ではなく、柔軟剤と香水の入り交じった広臣の匂いがした。
『ご飯、私いなくてもちゃんと栄養気づかって食べてね』
「なんか、それやだ」
『え？』
「もう、戻ってこないみたいな言い方しないで」
『……ごめん。そうだね。
2週間、好きに過ごしていいよ。帰ってきたらコンディション戻してあげる』
「うん(笑)」
どちらともなく顔を寄せて、キスをする。
また、2週間後にと。
2週間分のキスをした。
時間はあっという間で、ヒロさんの部下の方が迎えに来た。
『じゃあ、行ってきます』
「行ってらっしゃい」
交わした約束を胸に、玄関を出た。
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ローズ(プロフ) - プロポーズ大作戦！ドキドキしながら待ってます♪ (9月9日 20時) (
レス) id: 06773b39d9 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - ローズさん» ありがとうございます！頑張ります！ (8月24日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ(プロフ) - 続き楽しみです！ (8月20日 23時) (レス) @page12 id: 06773b39d9 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - めいさん» シーズン4公開してすぐにありがとうございます☆心臓持ち堪えて！！(笑)まだまだ鷲掴みはこれからです！今後もお楽しみに♪ (8月20日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - ああああ！！もう最高！読んだ瞬間から涙止まらない！素敵すぎて！！だめだ、 心臓もたない。 (8月20日 17時) (レス) @page7 id: d4ad85c4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年8月20日 17時
