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シたいと言う貴方は、私は今そういう目でしか見れない。
私が2番目の女で、優しくしとけば抱かせてくれるって？
だから記事は察しろって？
だから言わないの？
そういうことなの？
「A」
彼は私の名前を呼ぶと早急に激しいキスをしてきた。
それほど彼を焦らしていたのだろう。
そんなつもりないのに。
『んっ、』
離して欲しくて頭を背けようとしたら、抵抗する私に火がついたのかそのままラグの上に倒された。
『まっ…』
逃げても逃げても舌が絡められる。
『ひろ……まっ…んん』
嫌だ。
2番目の女なんて嫌。
彼の瞳に写るのは私だけがいい。
このキスも他の人にしないで欲しい。
でも、都合のいい女にはなりたくない。
そう思うと、涙で視界が歪んでくる。
目をつぶる彼はそんな私の様子に気づきもしない。
『いや…だ』
やめて。
『ひろおっ…』
彼が私のTシャツの袖に手を入れ、お腹を撫でる。
『やだ！』
振り絞って出た声に彼は驚いて、キスを止め目を開けた。
「え？…A！？ちょ…どうした…」
彼の指が私の涙を拭うが、それを振り払う。
「……」
どうして貴方がそんな傷付いた顔をするの？
『どいて』
私の声に、彼は慌ててどく。
「どうしたの？急に…」
急？
急じゃないよ！
『ごめん、今日は帰って』
「……A」
『お願い』
「俺、なんかした？」
『…本気で言ってる？』
「……」
私は立ち上がり、寝室へ行きクローゼットから明日の着替えを出した。
「何してんの」
『なぎのとこ行く』
「今から！？」
『じゃあ帰ってくれるの？』
「……理由が聞きたい」
『私は広臣がそう言う理由が知りたいよ』
紙袋の中に服を詰め、部屋の入口に立ち尽くす彼の前を通ろとすると手を掴まれた。
『離して』
「こんな時間に外歩いたら危ないだろう」
『タクシーで行くから平気よ』
「俺が出てくから」
『……』
「でも、その前に聞かせて」
『……』
「なんでそんな泣いてるの」
切なそうに私の頬を包む。
触らないでって言ってるじゃん…。
そんなのことされたらもっと涙が出てきちゃうよ。
『優しくしないでよ』
2番目なら、2番目なりの態度をしてよ。
私はもう、捨てられるのはごめんだ。
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作者名：omigirl | 作成日時：2017年9月5日 0時
