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マ「いらっしゃいませ」
お酒もご飯も美味しくて、どんどん進んでしまい、ほろ酔い程度に酔い始めた頃、
私たちの他に3組いて、また新たにお客さんが来た。
ドアは私たちの後ろにあるため、振り返りはしないけど、ドアが開く音とマスターの声来客に気づいた。
『お客さん結構入ってくるね』
なぎ「そうね。まぁ、美味しいし」
彼女の頬はピンク色だ。
きっと、私の頬もピンク色なんだろうな。
「お二階行かれますか？」なんてマスターが聞いている。
二階もあるんだ。
あ、もしかして芸能人なのかな。
なるほどね。
見てみたいけど、今振り向いたら絶対気まづい。
「今日は二人なんでカウンターで大丈夫です」
わー綺麗な声。
広臣くんの声も綺麗だけど、この人の声も綺麗だなぁ。
「結構飲んでんの？」
『え？』
広臣くんのこと考えていたから幻聴が…とかではなく、本物の広臣くんの声が頭の上からした。
『広臣くん？』
マスクとニット帽をして目しか見えていない広臣くんが私の斜め後ろに立っている。
『え、なんで？』
「なんでこっちのセリフ(笑)何杯飲んだの？頬っぺたピンクじゃん」
彼の手が頬に伸びて優しく手の甲でさすった。
「なぎちゃんもこんばんは。久ぶりだね」
なぎ「ご無沙汰です」
会えて嬉しいって気持ちと、好きだなぁって気持ちでいっぱいになる。
すると、さっき綺麗だと思った声が「噂の彼女？」と言った。
声のするほうを見ると綺麗な声の人は今市隆二さんだということに気づく。
私は挨拶をしようと慌てて椅子から降りようとしたら、自分が思っていた以上に酔っていみたいで、
ふらっと倒れそうになったところ広臣くんが支えてくれて、倒れることはなかった。
『ありがとう』
「飲み過ぎ！」
怒られてしまった。
『あっ、えっと、ご挨拶遅れてしまってすみません。Aです』
彼の小さなお説教を無視して今市さんと向き合う。
隆二「初めまして。今市隆二です。臣からよく話は聞いてるよ」
「余計なこと言うなよ」
隆二「いっつも可愛い可愛いって自慢してんの(笑)」
「ばか！言うなっつったろ！」
隆二「はははっ、そちらはなぎちゃん、だよね？」
なぎ「初めまして。Aの親友です」
隆二「親友なんだね！」
わぁ。ほんとに笑った顔ニャンちゅうだ！
「ねぇ、俺らも一緒に飲んでいい？」
私は全然いいからなぎに視線を送る。
なぎ「いいですよ！」
「隆二、いい？」
隆二「もちろん」
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作者名：omigirl | 作成日時：2017年9月5日 0時
