貴方との毎日と君との毎日[Hiroomi] (ページ34)

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6.彼のフォルダー__you ページ34

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なぎ「お疲れ！」

『遅くなってごめん、お疲れ！』

親友のなぎとはお互い時間が合わず、久々に飲みに来ることが出来た。

彼女はホテルに勤めていて、バリバリのホテルマン。

最近も大阪へ出張へ行っていたみたいだ。

なぎ「迷わず来れた？」

『うん！』

今日はいつもの居酒屋ではなく、最近出来たばかりのめちゃくちゃオシャレなbar。

たまにはオシャレなのところに行こう、ということで、彼女が会社の先輩に連れられたこのbarを紹介してくれた。

『なんかできる女に見えるよなぎ(笑)』

仕事帰りの彼女はスーツをビシッと着こなしている。

なぎ「見えるんじゃなくて、そうなの！(笑)」

『気のせいじゃない？』

なぎ「お土産あげないよ？」

『やだ！ごめんなさい(笑)』

なぎ「とりあえず頼まない？」

なぎはダンディーなマスターを呼んで、慣れているようにカクテルを注文した。

マ「なぎちゃん随分と美人さんな友達連れてきたね」

なぎ「Aって言うんですよ。私の一番の親友です！」

『…よく来るの？なぎ』

なぎ「先輩がここ好きで、よく連れられるの(笑)」

マ「いつもありがとう(笑)Aちゃんは何にする？」

『えっと、こういう所あんま来なくて…』

なぎ「マスター、Aは甘いお酒好きですよ」

マ「じゃあ、甘いオススメのカクテルでいいかな？」

『はい！お願いします』

マスターはにっこりと笑うとカクテルを作る準備をするため背を向けた。

なぎ「お土産、先渡すね」

紙袋を私の前に差し出す。

『ありがとー♡』

中身を見ると、グリコのあの有名なブランドバトンドールが入っていた。

しかも、抹茶やミルクなど種類もさまざま。

なぎ「ポッキー見たらもうこれしかないって思っちゃった(笑)」

『バトンボールね(笑)』

なぎ「同じじゃん(笑)彼と食べてね！」

『うん、ありがとう！』

広臣くん明日お家来るから一緒に食べよう♡

マスターが綺麗な水色のカクテルと、サービスね、とチーズも用意してくれた。

マ「ごゆっくり」

そう言うと、裏へ消えていった。

なぎ「ここ、出来たばっかだけど、結構芸能人とかにも人気らしい」

『そうなんだ』

まぁ、オシャレで落ち着いたお店だもんね。

なぎ「てかさぁ、さっきっからずっと気にしてること言ってもいい？」

『なに？』

なぎ「耳の後ろと、首の後ろにキスマークに付いてるから髪の毛おろせば？(笑)」