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『お邪魔します』
「どうぞ(笑)」
なぜだかカチカチに緊張して玄関に立ち尽くしている彼女。
「なんでそんなカチカチなの？」
『お家が凄すぎて…。私の家の何倍もある…』
「ははっ、寛いでいいからね(笑)」
彼女から大きな荷物を奪い取ってリビングに進む。
Aはそんな俺に慌ててあとを追ってきた。
お互い仕事を終えて、Aの働く店に彼女を拾ってから家に帰った。
彼女は明日休みらしく、俺も午後からだから、まー夜が長い！(笑)
「風呂、入る？沸かしてあるからもう入れるよ」
『ありがとう。でも広臣くん先でいいよ？』
そうそう。
この前から登坂さん呼びを卒業し、名前で呼んでもらえるようになった。
呼び捨てでいいのに、無理だって断られたから仕方がない。
名前で呼んでくれるだけいいだろう。
タメ口で話してくれるようにもなったし。
「いいから先入んな？」
『わかった。ありがとう』
きちんとお礼を言えるところも好きだなぁとつくづく思う。
彼女に風呂場の使い方を教え、見送った。
テレビを付けて、彼女が上がってくるを待っていると洗面所のドアが開く音がして、振り向く。
廊下の先からやって来た彼女に息を呑んだ。
色白の頬はほんのりピンクで、髪を頭の上で束ね、黒の上下のスウェットを着て、肩にタオルを掛けている。
もう、一言でいって、めちゃくちゃえろい。
全然普通のスェットなのに、めちゃくちゃえろい。
『お風呂ありがとう』
やっべぇ落ち着け。
「ん」
今すぐ頂いちゃいたい。
そんな考えが頭によぎったが、しっかりとかき消して彼女をソファーへと座らせた。
「これ、コンセントそこんとこだから。乾かして待ってて？」
ドライヤーを渡す。
とりあえず、この場から避難しよう。
俺がやばいから。
「俺も入っくんね」
『うん。乾かしたらテレビのチャンネル変えちゃっててもいい？』
「もちろん」
そういう気配りも最高です。
彼女の頭を引き寄せて、今日初めてのキスを彼女に送る。
絶対止まんなくなるのがわかるから、１回だけ軽いのを。
彼女は頬を赤らめて驚き、同じようなキスを今度は彼女からしてきた。
彼女、意外とこういうの恥ずかしがりません。
もぅ小悪魔！可愛い！最高！
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作者名：omigirl | 作成日時：2017年9月5日 0時
