貴方との毎日と君との毎日[Hiroomi] (ページ28)

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俺、わかったわ。

彼女は遊べるような子じゃない。

いや、遊んじゃいけない子だ。

見ため損しちゃう子だ。

本当は単純で、よく笑う子で、明るくて、いい子なのに。

今日、君と会って変わったこともある。

君を家まで送って、送り狼になることだって出来たけど君を汚したくないと思った。

会った当初の俺の誘いを断り、彼氏もいない、好きな人もいない。

それを即答するあたり、きっと彼女はそういうことが嫌いだ。

俺が君の手を握って指を絡めとき、君は抵抗しなかったけど握り返してはくれなかった。

でも、彼女の手が熱をおびていたのは酒のせいだけじゃないよね？

頑張れば、振り向いてくれるかもしれないって期待してもいいよね？

俺はもう、堕としたいだなんて思わない。

純粋に、君に俺のことを好きになって欲しい。

「あのさ」

『はい？』

だったら、

「俺と友達になってくれる？」

彼女と友達から始めてみよう。

そこから、彼女を振り向かせてみよう。

いつか、彼女の瞳に、俺だけいっぱいに映るように。

「A」

頭に触れた時、泣きそうになった。

苦しくて、切ない。

「おやすみ」

どうやら、俺は、君に一目惚れして、君に恋をしたみたいだ。

しかも、本気の恋だ。

まだ、３回しか会ってない俺を君は笑う？

5歳も年下の、落ち着いた大人びた雰囲気のくせに、中身は単純なよく笑う君に。

俺は恋をした。

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