＿それでも君が｡＿【登坂広臣】

story 28 ページ29

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隆「Aの心の中には



今誰が写ってる...？」







『隆...二...？』









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おかしい。





いつもの隆二じゃない...









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すると隆二は私の頬から手を離して、









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隆「ごめん、忘れて！」









そう、いつもの笑顔で言った。









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『あっ、うんっ...』









明るい声で隆二に話しかける。









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『仕事、決まったって言ったでしょ？』





隆「うん。」









『それね、アパレルなの！』









隆「へぇー！」









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『男女兼用のブランドでねー、




隣の区のショッピングモールにあるの！』









隆「ほー。


なんかすげぇ 笑。」









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『そうかな 笑？


あ、それでね、今日から電車で行くの！』









隆「はっ！？


おい、ダメだろ！」








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隆二が心配するの分からなくもない。









だってあたしは、



極度の乗り物酔いっ子だ...。









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