恋と愛 3

岩田剛典 side ページ6

〜 岩田剛典 side 〜


たまたま自販機に行くとAちゃんと会ってBBQまで散歩に行くことになった。



少し歩いて色々話してると Aちゃんは何とも言えない表情で聞いてきた。


「 岩ちゃんは…その、平山さんとはあれから付き合ってるの？」



気まずそうに聞いてくるAちゃん。


俺はあの日Aちゃんにはもちろん風夏にも最低なことをしてしまった。


風夏を利用した。


でも逆効果でただ虚しいだけだった。


あの後風夏は俺と付き合って欲しいと何回も言ってきたけど俺は断った。


最低だと思う。本当に最低だ。


俺はAちゃんと別れてしばらく会わなかった間自分から振ったにも関わらず 、ずっと引きずっていた。




ある程度時間が経って楽しそうに臣さんのマネージャーをしているAちゃんを見るとこれで良かったんだって本当に思えた。


そして臣さんならAちゃんのこと幸せにしてくれる、絶対に。


俺みたいに悲しい顔にばっかさせないって思った。

.
.


岩「 もし俺がよりを戻したいって言ったらAちゃんどうする？」

自分でも意味わからないこと聞いてるなって思った。


もうAちゃんの事は完全に諦めたはずなのに俺は自分から振ってるからなのか決定的にAちゃんに振られていないからか、


何故かこんなことを口走っていた。


Aちゃんは少し困ったような表情になったけれどすぐ真剣な顔になって俺の目を見てきた。




「 よりは戻せないって言うと思う。私は臣さんに待っていて欲しいって言った以上裏切れないし裏切りたくないし何より今は 臣さんの事が好きだから 」


真っ直ぐな目でそう伝えてきた彼女に俺は少し切ない気持ちと安心した気持ちになった。


これで そんなこと言われたら迷っちゃうとか言われたら速攻臣さんから奪いそうで怖かったけど、

こんな綺麗な目で言われたらもう完敗。



俺と付き合ってるときですらこんな綺麗な目で俺を見てきたことはなかった気がするな。


岩「 本当に応援してる。臣さんとのこともAちゃんの仕事のことも。あの時言ってあげられなかったけど専属マネージャー本当におめでとう。」


あの時言えなかったこと

おめでとうって

本当に心から思ってることをAちゃんに伝えた。


本当におめでとう。



大好きだったよ。



心の中でそう思った。

〜岩田剛典 side end 〜

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