恋と愛 3

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しずえさんは私達のシーサーを見てにっこり笑った。


し「 お二人共可愛らしいシーサーができましたね」



私のシーサーはお世辞にも可愛いとは言えない…。


し「 Aさんのシーサーは可愛らしくて広臣さんのシーサーはとても凛々しくてお二人共素晴らしいです 」


こんな変な絵になったシーサーでも褒めてくれるしずえさんに心が暖かくなった。



臣「 じゃあはいこれ 」


しずえさんが話し終えて少しの間の後に臣さんは自分のシーサーを渡してきた。



「 へ？」


臣「 俺が作ったシーサーAにあげる 」



「 そんなこんな立派なのに 」


私達の会話をニコニコしながら見てるしずえさんとは反対に私は頭はハテナでいっぱいだった。


臣「 だからAが作ったシーサー俺にちょうだい」


その言葉でようやく臣さんの言っている意味がわかった。


交換しようってことか！



「 いや、え？！こんなヘンテコになっちゃったシーサーですよ？！」



臣「 可愛いって、しずえさんも言ってるじゃん。」


し 「ええ、愛情が込められてあって素敵なシーサーです 」



二人からそんな風に言って貰えてさすがに断れなくて臣さんと交換した。



臣「 ありがとう、大事にする 」


「 私も大事にします 」



臣さんが作ったシーサー。

私はドキドキしながら手に取った。



し 「 お二人共本当にお似合いですね。見てて心が温かくなります 」



私達の会話をニコニコみていたしずえさんがそんな風に褒めてくれるから私は恥ずかしさを隠せなかった。



「 いやそんな… 」


臣「 大事にしたいと思ってます。っていってもまだ俺がアタックしてるだけなんですけど 笑 」



へへっと照れたように笑う臣さん。


その言葉は私の心に凄く響いて。


大事にしたい。



私も臣さんのことを大事にしたい。


もう少しもう少しだけ、


待っててくれますか ？


.


しずえさんのお店を出て再び車に戻った私達。


お昼を過ぎて まだ時間はあった。



明日は朝イチで東京に帰るから実質今日が最後。



臣「 お腹すいた？ なんか食べいく？ 」



まだ車を発進させずに臣さんはつけていたマスクを外しながら言った。

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