夢をありがとうⅡ (ページ22)

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ベッドの反対側に来て
元気な声で優しく葉月の身体を揺する

臣「葉月、起きれる？
ヒロさんが来てくれたんだ。
朝飯まで作ってくれたから、ほら」

身を捩って、ぐずぐずと
布団に潜って

ハッ！って声を出して
起き上がった

葉月「あ、、えっ、、と、
あの、わた、し、、」

寝起きでボーッとしてるのと
昨日までの事と
どうしたらいいか、
言いたい事はあるけど、言葉に出来ないのか
ひどく吃る

ヒロさん「おはよう。
いいから、ご飯食べよう。
お腹すいちゃったよ(笑)」

すべてわかってるよと言うように
頷き、笑顔を向けるヒロさんと

何か言わなきゃと必死だったのに
呆気にとられる葉月

臣「おいで？抱っこする？
あ、熱も計らなきゃ。」

歩けると首をふり
若干ふらつきながら起き上がった

ヒロさんは急かさず、葉月の肩を抱き
リビングに
俺もそのあとを追い

社長の奥様である彩さんのもとに
駆け寄った

臣「おはようございます、彩さん。
朝早くからすみません。
ご迷惑をおかけしてしまって、、」

頭を下げれば
ニコッと笑って

後ろにい葉月の所にいき

彩「おはよう♪葉月ちゃん？だよね？
洗顔フォームとか持って来てあるから
顔を洗っておいで？」

大丈夫よとでも言うように
背の低い葉月に視線をちょっと合わせて
頭を撫でた

葉月「おはよう、ございます」
ぎこちない挨拶を返して
指示に頷き洗面所に連れていかれた

ELLY「おみぃ！おはよ！」

臣「おはよ。昨日はありがと。
てか、呼び方影響受けてるけど笑」

直人「ちょっと！
俺にはありがと！とかなかったよ！」

臣「だって、勝手に、、」

直人「あー！人を不法侵入みたいに！
だいたいね、玄関に鍵をー」

朝からうるさい

けど、このうるささが本当に今はありがたい

ぶっちゃけ
起きたらどうしよとか考えてなくて
多分今二人だったらまだ寝てるし
こんなにスムーズには出来ない

彩「やっぱり若いと違うー！
葉月ちゃん元々がいいのもあるけど
お肌がぴちぴちしてて羨ましいなぁ♪」

洗面所から戻ってきた彩さんと葉月

相変わらず返事は出来てないけど
どことなく安心してるのか
恥ずかしそうな顔をしてる

ヒロさんと彩さんが
作った朝ごはんを皆で食べて

洗い物やるからゆっくりしてて？と言う
彩さんのお言葉に甘えて
皆でソファーでテレビをつけて
グダグタ

こんなの何年ぶりだろ

。