夢をありがとうⅡ (ページ14)

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-岩田side-

正直めんどくさいなって
なんでみんなあのこに
あんな必死になれるんだろ

なんでわからないのかな
どれだけ迷惑かけて心配かけて
時間割いてやってるのに
それなのに何度も繰り返して
また逃げ出して
意味がわからない

でも万が一あのこに何かあれば臣さんは、、
臣さんだけでなく自分たちもまずいよな
と

そんな風に思いながら
路地や細い道をフラフラ探してると

臣さんからの見つかったと言う知らせ

皆に連絡して臣さんの元に着けば

臣さんに倒れるように
凭れかかるようにぐんにゃりと
体の力も抜けきってるあの子の姿

直人「見つかってよかったよ

とにかく落ち着く所に移動しよ。」

直己さんが
「俺が悪い。今言うべきではなかった。
可哀想なことをした。
あとで謝らないと。」
探しに出るとき呟いていた

ここまで心配かけてるのに
次はいい加減我慢ならない

そう思いながら

臣さんのマンションにつき
ベッドに寝かせ

臣さんは呼吸が荒くて
真っ赤な顔のあの子の顔を
優しく化粧を落としてあげた
素顔をみてびっくりした

たぶん平均的な18歳より
ずっと、呆気なくて
あまりにも、幼くて

気付かなかったけど
よく見れば小柄で小さくて

そうだ
この子はまだ、世間一般でも

子供だったんだ

自分は兄弟の中でも三代目の中でも
末っ子で

兼任しているEXILEでも
慕われるより面倒を見てもらう事の方で

今一ピンと来てなかったんだ

わかってなかった

この幼い顔をしたあのこは
もっと幼い時に
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大人に振り回されてたんだ

自分の何不自由なくて
周りよりも恵まれていた俺とは
真逆の想像もつかない生活をしてたんだ

想像なんかつくわけないか
真反対の世界だから、

反省ごめん

その言葉につきる思いで小さい背中を見つめた。

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