夢をありがとうⅡ (ページ13)

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-臣side-

手分けして電話やLINEを酷使しながら
周辺を探したけど
そんなに遠くに、近くにいるはずなのに
後ろ姿も見えなくて
結局見つからず一旦元の場所に戻ることした

？？

茂みのとこ、、、

近寄れば、歩みよれば

花壇の縁に倒れるように
凭れかかるように

臣「葉月！！」

急いで着信履歴の一番上にいた
岩ちゃんにかける

嫌々だったのも、
失礼な態度とらせて申し訳ないなんて
今は思うこともない

臣「もしもし！！
岩ちゃん！？」

岩「はい！
臣さん見つかりましたか！？」

臣「ホテルの茂みんとこ！
倒れてて、、
ごめん、、手かして！！！」

岩「！わかりました！！
すぐ皆に連絡いれて行きます！！」

額に手をやれば
さっきは感じなかった熱を帯びてて
顔も真っ赤で呼吸も苦しそう

無理させた焦りすぎて
逆に、、、

俺が悪い

5分もしないうちに
直人さん、直己さん、ELLY、岩ちゃん
健ちゃんがきて

俺と岩ちゃんは
先にタクシーを拾い葉月を連れて
マンションに

直人さんと直己さんは
ホテルの片付けと

「念には念をね！」

ってヒロさんの元へ

ELLYは

「これから一緒に住むのかは
別として
女の子の必要なもの妹に聞きながら
用意してくるよ」
と買いにいってくれた

隆二は「葉月ちゃんって可愛いよね
幼さ？寂しさそのまま五歳から
臣のこと待ってたんでしょ？
今きっと反動でわがままが炸裂してるだけだよ。
俺は臣の妹、かわいいよ。
皆で、、嫌じゃなければ
これから、こころを育てて
あげればいいんじゃない？」

一瞬ちらっと岩ちゃんを見て
そう言った。

申し訳なくて有り難くて
改めて本当にかけがえのない
感謝してもしきれない人達なんだ

って痛感するも
こんな私情にも程があることに
振り回して付き合わせて悪い

って何度も謝る俺に

「なーにいってんねん！
困った時はお互い様ゆーやろが！」

「悪いのは臣でもこの子でもない。
悪いのはこの子を苦しめる過去を作った
大人だよ。
メンバーの妹だから。じゃなくて
目の前にいたら助けるのが大人だろ」

「みんな臣と一緒！
守りたいんだよ」

「臣の大事な人だから
良くしたい可愛がりたい
そう思うのは自然なことでしょ？

この子はまだこれから

これから大人になるんだから

やり直せるどころか
いくらでも可能性はあるんだから」

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