夢をありがとう

。 ページ42

私から離れるおみいちゃんは
もう私を見てなくて


おみいちゃん目は少し赤くて

上を向き 手で顔を覆い ため息をついて
いなくなった




さっきでた言葉は 言いたくなんかなかった
でも嘘じゃなくて
言いたくないのに止まらなくて


私の涙は 声が出るわけでもなく
静かにポロポロ落ち続ける


バスルームに行く
おみいちゃんを見て

ぽつり、ぽつり
記憶が口からでてきて

それも止まらなくて





"この感情はどうして？

なに？



「そのうい七五三だねー？
お着物何色がいいかなー？
みんなでお祝いしようね」

って話してて

少ししたら、知らないおばちゃんがきて
迎えにきました。って話してて
ねぇねと臣と上にいなさいって言われて

みんなが嫌な感じしてて


おトイレしたいなーって
手を洗いにいったら

呼ばれて

この人がねはづちゃんの本当の
ママなんだよって
はづちゃんにずっと会いたくて
頑張ったんだって
はづちゃんと一緒に頑張りたくて
お迎えにきたんだって




そういったお母さんは
ずっと下を向いてて
こっちを向かなくて



ママがなんなのか
いってる意味もわからなくて
ずっとお母さんとママって人見てたら
ママが立ち上がって

「お世話になりました。
時間もあるのでで連れて帰ります」


ほら、いくよ心って呼ばれて
なんでだろ私葉月なのに
どうして私のこと心って呼ぶんだろって
帰るってどこに？
葉月のお家はここでしょ？
行くってどこに？？
これからおみいちゃんに好きな色聞こうと
思ってたのに
七五三のお着物の色
おみいちゃんは好きって言うのかなって思って

靴はいてって

みんなお隣に座って
右足ちゃん、左足ちゃんって履くのに

ほら、はやく履きなさい
って言われて
その人が葉月のお顔ずっと見てくれなくて
怖くて 反対に履いちゃって


おみいちゃんとねぇねが来て
ねぇねはどうしてってお母さん
に怒って泣いてて

おみいちゃんはいかないの？って聞いたら


"俺はここで待ってるから
絶対に見つけにいくから
待ってろ じゃあな "って。



お家に入っちゃって



お母さんもお父さんもお姉ちゃんも
下を向いてて泣いてて









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