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Aside


嘉明は昔から周りに気遣いが出来るやつだった


妙に大人っぽいというか


でも無邪気で子供らしい面も持ち合わせていて


私はそんな嘉明を掴みどころのないやつだな、と思っていた


ーーーーー


ーーー





家の玄関の前には私の荷物がコンパクトにまとめられて置かれている


母「これがあんたの荷物、それでこっちがお得意様に渡すやつよ」


全部母が準備したらしい


結局過保護から抜け出せていないような気がするのは私だけ…?


『ああうん、ありがとう』


この数日間、港までの道のりや嘉明のことなど考えることがありすぎて些か呆け気味なのである


母「ちょっとあんた大丈夫なの?何だか心配になってきたわぁ…」


直前になって色々な不安が生まれてくるのはしょうがないとして


私のこの不安感を取り除けるのは占いだけだ


近頃の私は夜な夜な占いに耽っていたため目元のクマがいつもよりも濃く出ているのかもしれない


元々陰気な私がさらに陰気な女になって母も心配しているようだ


『まぁ、そんな悪い結果は出てないから大丈夫でしょ』


母「そうじゃなくてあんたの体調よ、やっぱり顔色が悪いわ

ちょっと待っててね」


そんなに心配なら今からでも璃月港に行くのを取り下げていただければ体調はすぐに戻ります


なんて、言えるわけがない…


『…って、あれ?』


そうこう考えているうちに母の姿がないことに気づいて辺りを見回す


すると母はパタパタと家の中から戻ってきて


その手には化粧をする道具がたくさん抱えられている


もしかするとそれは、いやそうに違いない


母「中庭に来てちょうだい!その顔色じゃ久しぶりに会う嘉明が驚いちゃうわよ」


『ええっ?!い、いいよ別に…!大袈裟だって…っ』


母「何が大袈裟よ、あんた普段から化粧しないんだからたまにはいいでしょ?ほら、こっち」


母に腕を引かれてあれよあれよという間に中庭の椅子に座らされる


抵抗する間もなく、私の顔は母によって作り替えられていったーーー


ーーーーー


ーーー





母「はい完成。

……うん!流石私の娘、素材がいいから光るわぁ!」


母は満足したようだ


ちなみに鏡は持ち合わせてないので私は自分の顔がどうなっているのかわからない


まぁ、後で見れば良いか


もう終わった?と母に確認を取るとバッチリよ!と自信満々なピースサインをいただいたので


私は出発の準備を進めることにした

八→←六



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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時

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