五 ページ6
Aside
あの日から数日ーーーーー
私はいつもと何一つ変わらない日々を過ごしていた
毎朝の早茶でおばちゃん達に嘉明のことでからかわれるようになったくらいか
こんな身近なところに恰好のネタがあった!と言わんばかりに食いついてくるからどうしようもない
いつもは一つの噂や話題はすぐに飽きるのに
今日の朝なんか……
花琳「Aちゃん、璃月港に住んでる娘から紅が届いたのだけど使わない?私には色が合わなくて…」
母「Aが紅をさしているところなんて見たことがないけど…」
深緑「まぁ〜!じゃあ尚更ね!ほらほら私がつけてあげるから!……あら、すっごくかわいいわぁ!」
紫薇「これで嘉明くんもイチコロよぉ!」
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ーーー
ー
なんてことを思い出してはぁ〜と長いため息をつく
本当、こう言う話大好きなんだよねおばちゃん達は
『当の本人はもうその話題には飽きてるってのに…』
ブツブツ文句を言いながら茶葉を手揉みしていると
母「A、いるの〜?!ちょっと手を止めて来て!」
工房の外から母が大きな声で私を呼んだ
『今行く〜!』
今度は何事だ…と思いながらも怒ると怖い母には逆らえないので渋々作業を中断して素直に母の元へと向かった
母「お父さんから話があるから」
ん?父から話…?
母と一緒に父のいる書斎へと向かう
父はそこで仕事をしているはずだ
母「お父さん、入るわよ〜」
『私に話ってなに…?』
若干ドキドキしながら父の部屋に入ると父は書類を書く手を止めて筆を置いた
父「ああ来たか、そう大した話じゃないんだが…」
白い髭をさすりながら私に微笑む父
母「何言ってるの、大した話よ〜!」
何で母の機嫌がこんないいんだ…?何か嫌なものを感じる、何故だ
父「お前、璃月港に行きなさい」
にっこりと微笑んだ父の口から出た言葉に
私はしばらく反応できなかった
璃月港に行く………私が………?
『え?!………ど、どういうこと?!何しに?!どのくらい?!』
俗に言うパニック状態
璃月港なんて、幼い頃海灯祭の時に両親と一回行ったキリだ
そんなところに何故、私が、一人で?!
両親の目も気にせず両手で頭を抱えていると母が私に近寄ってきてニコニコしながら肩を叩いた
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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時