四十二 ページ43
嘉明side
舞台に向けていつもより練習には自然と力が入った
いい汗をかいて練習を終えるとそこには思いもしなかった人物が待っていてオレは度肝を抜かれた
だってまさかあの出不精のAが遺瓏埠まで一人で来るとは
蛍とパイモンに案内してもらったAは随分と前からオレの練習を見ていたらしい
声をかけてくれれば良かったのにと思ったが…
練習でもAがオレの舞に夢中になってくれていたのなら嬉しい
嘉明「そうだ、飯でもどうだ？お腹減ってないか？」
『嘉明こそお腹減ってるんじゃない？』
それもそうだ。あれだけ動いた後だからやはりオレの腹の虫は寂しそうに鳴いていた
こうしてオレとAは近くの料理屋で夕食を一緒にすることになった
ーーーーー
ーーー
ー
嘉明「で、どうしていきなり遺瓏埠に一人で来たんだ？本当に驚いたぜ！」
『うーーーんと………、なんとなく？』
これは嘘だな
とぼけて斜め上に視線を彷徨わせるA
分かりやすすぎてオレはつい小さく息を漏らした
嘉明「出不精のオマエがなんとなくなんて理由でここまで来ないだろ？」
『……ぐっ、さ、察しがよろしいことで』
察しが良くなくても誰でも分かるぞ…とは思ったがこれ以上突っ込むと怒られそうだからやめた
卓の上の料理に箸を運びながら幼馴染の心情を探りつつ会話を深堀ってゆく
嘉明「分かった！オレに会いに来たとか！」
なんて冗談だ！って続けようとした矢先だった
『…っ！！』
明らかに、目の前のAが肩を揺らして動揺を見せる
それに時間が経つにつれて頬と耳が赤く色づいていくのが…
ほんと、分かりやすすぎてオレも困る…
嘉明「あ、当たりか…？」
おずおずと遠慮気味に本人に確認をしてみる
ちょっと意地悪かもしれないけどオレに会いたかったってAの口から聞いてみたかった
いつも飄々としているAがそんな素直に気持ちを口にしてくれるとは思わなくて
『……会いたかったよ。だから一人で頑張って会いに来たの！！』
身を乗り出してくる勢いでそう言い切ったAに驚いてしまった
昔なんて、オレが絡むと適当にあしらっていたAが真っ直ぐにオレを見ている
嘉明「ほ、ほんとか……？」
こんなことはAと出会ってから初めてで
動揺したオレはまともに気の利いた返事を返すなんてことは出来なかった
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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます！とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (
レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(？)好きです！！！ (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…？！変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭！嘉明くん推しなんですね！彼の魅力を引き出せるよう頑張ります！ (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2024年2月12日 21時
